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「超薄型」3.44cm!シャープAQUOSの大攻勢

業界再編と企業連合の嵐が吹き荒れる最中、液晶テレビの国内リーディングメーカー、シャープがAQUOSに三つの新しいラインを立ち上げました。薄型テレビとライフスタイルの新しい接点がそこから見えます。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

トップを切って発表されたシャープの新しいAQUOSは一種類じゃなかった!

メーカー間の企業連合の話題が経済誌を騒がす、薄型テレビの世界。今年最初の大掛かりな新製品の発表会はシャープでした。さる1月24日、同社は52V型から20V型まで、AQUOS計20機種を3月1日までに順次発売すると発表し、製品を公開しました。

実は3日前の21日、私はシャープエレクトロマーケティング株式会社の新春懇親会に招かれていました。

昨年秋からシャープは、エレクトロニクス製品と部品の見本市であるCEATEC JAPANに超薄型テレビ(50V型でディスプレイ部の厚さは20mm。最厚部で29mm、重量は25kgを実現)を、アメリカ・デンバーで開催されたホームシアターの見本市CEDIA EXPOには、北米市場向けのSLIM LINEシリーズ(ベゼルを細くした。D64Uシリーズと呼ばれる)を展示し、新製品の商材には事欠いていませんでした。

そこで同社の岡田守行社長に、「24日は色々提案されている中から、何を発表されるのですか?」と訊ねたところ、岡田さんは自信たっぷりに、「色々やっていますが、日本市場ならではの新製品です。期待してください」とニコニコしながら答えられていました。

24日に発表会のあった東京港区のザ・プリンス(ホテル)に駆けつけてみると、何と新製品は一種類ではなく、Xシリーズ、Eシリーズ、Dシリーズの3ラインというサプライズ。

厚さ3.44cmの超薄型シリーズあり、フルハイビジョン大画面の中間グレードあり、中画面のカラフルなラインありの3本立てでした。国内リーディングメーカーらしい余裕と自信が伺えました。

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3シリーズ中最もインパクトがあったのは「超薄型」Xシリーズ。壁掛け意外にも様々なソリューションが提案されていた。写真はピクチャーレーンの額縁の吊り下げを応用したフローティングタイプの設置法

今回は液晶のシャープの新しい顔となるAQUOSの新ラインを紹介しましょう。まず、AQUOSの製品構成は以下のように変りました。

■プレミアムシリーズ
 Xシリーズ(新)      ~インテリア志向
 Rシリーズ         ~オーソドックス

■ハイグレードタイプ
 Dシリーズ DS3ライン   ~インテリア志向
 Gシリーズ        ~オーソドックス

■スタンダードタイプ
 Dシリーズ D30ライン(新) ~インテリア志向
 Eシリーズ(新)      ~オーソドックス

ブラウン管テレビからの置き換えが進み、液晶テレビの2台目需要、パーソナルテレビとしての2台目、3台目需要をターゲットとした戦略が伺えます。上記の太字、X、D30、Eシリーズが今回の地上、BS、110度CS対応のニューフェースです。

次のページでは、AQUOSプレミアムシリーズに新に加わった「超薄型」Xシリーズについて紹介します。
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