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感動的な黒を表現するパイオニア“KURO"(4ページ目)

雑誌広告、街頭、TV-CFにモノトーンの印象的な広告が溢れています。パイオニアの新しいプラズマテレビ“KURO”(黒)。珍しい日本語ネームを冠したこのテレビ、果たしてどこが新しくどこが違うのでしょうか。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド


結論。“KURO”はどのようなユーザーを待っているのか

”KURO”の代表機種PDP-5010HD。映像に情報でなく心を、感動を求める人のためのテレビといっていい。
”KURO”の代表機種PDP-5010HD。映像に情報でなく心を、感動を求める人のためのテレビといっていい。


PDP-5010HDが大変に優れた内容のプラズマテレビであることが、視聴を通じて確認できました。現時点で最高性能のプラズマテレビと断言して差し支えないでしょう。映画に限らずテレビドラマ、この時は視聴しませんでしたがハイビジョンでのカラフルなスポーツ中継まで、映像をもっと美しく見たい方、もっと入り込んで見たい方に自信を持って薦めます。

しかし、PDP-5010HDを始め、“KURO”はズボラな視聴環境では持てるポテンシャルと力を十分に発揮できないでしょう。例えば主照明がこうこうと明るい蛍光灯オンリーのお部屋では、“KURO”と価格的にも求めやすい他社のプラズマテレビとの差はずっと小さくなるでしょうし、よく出来た液晶テレビの方がきっと見やすいことでしょう。

パイオニアという会社は日本のAV家電メーカーの中でも、どんな製品にも「理想」を感じさせる会社のひとつです。映像商品でもサウンド商品でも「こだわり」が見えてくるのがこの会社らしいところです。

“KURO”は白物(一般家電のこと)化の進む薄型テレビの世界に一石を投じる存在、だからあの挑戦的な広告をまとって登場したのです。あなたが日常みつめる映像からもっと感動的な何かを引き出したいなら、あなたの中のナイーブな感覚をもっと目覚めさせたいなら、ガイドは自信をもって“KURO”をお薦めします。
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