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感動的な黒を表現するパイオニア“KURO"(2ページ目)

雑誌広告、街頭、TV-CFにモノトーンの印象的な広告が溢れています。パイオニアの新しいプラズマテレビ“KURO”(黒)。珍しい日本語ネームを冠したこのテレビ、果たしてどこが新しくどこが違うのでしょうか。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

テレビの画質の基本「コントラスト」が大幅に進歩

“KURO”シリーズの最大の特徴は、テレビの画質を大きく左右する要素、コントラストが大きな進歩を遂げたことにあります。その機器が表示できる明暗差を相対的な値で表したものがコントラストで、その数字が大きいほど基本的な表現範囲が大きく、優れた機器になります。

プラズマテレビ、液晶テレビがいくら進歩しても、かつてのブラウン管に及ばなかったのがこのコントラストで、特に低感度でも撮影ができるフィルムの特性を生かした映画を見る時に、映像の深みと言う点で物足りない面がありました。パイオニアの“KURO”はこの点で大変に優れているのです。

テレビ各社がカタログに謳うコントラストのデータは、薄型テレビのウィークポイントであることを図らずも反映して、実はかなり不統一な面がありました。暗所(暗い環境)なのか明所(明るい環境)で測定したのか、メーカーによっては画面全体ではなく一画素で測定したり、まちまちでした。

例えば、PDP-6010HDとPDP-5010HDのコントラスト値は20000:1となっています(PDP-508HXとPDP-428HXは16000:1)。これを他社とパイオニアの前世代プラズマテレビと比較してみましょう。

・パナソニックTH-50PZ750SK 10000:1
・日立 P50-XR01 10000:1
・パイオニアPDP-5000EX -数値非公開-

一目でわかるほどの大きな差を付けています。いずれも暗所コントラストですので数字のマジックではありません。これだけの大きな進歩は技術的なブレイクスルーがあってこそ実現するものです。プラズマパネルに初めて採用された新しい発光セル構造が20000:1の立役者なのです。

上の従来のパネルに比べ、下の新しいパネルはダイナミックレンジが広く、明るい部分に引っ張られて暗い部分が浮いたり、暗い部分に引っ張られて明るい部分が頭打ちにならない。また中間もきめ細かく描く。"
上の従来のパネルに比べ、下の新しいパネルはダイナミックレンジが広く、明るい部分に引っ張られて暗い部分が浮いたり、暗い部分に引っ張られて明るい部分が頭打ちにならない。また中間もきめ細かく描く。


テレビに珍しく価格を明示。自信の程が伺える

“KURO”のラインナップは、以下の4製品で構成されています。

・60V型フルハイビジョンテレビPDP-6010HD(希望小売価格 \990,000 税込)
・50V型フルハイビジョンテレビPDP-5010HD(希望小売価格 \720,000 税込)
・50V型ハイビジョンテレビPDP-508HX(希望小売価格 \560,000 税込)
・42V型ハイビジョンテレビPDP-428HX(希望小売価格 \450,000 税込)

ラインナップを見て「おやっ?」と思われるのは他社製品のようにオープンプライスでないこと。低価格化競争でなく、あくまで画質とワン・アンド・オンリーの価値感を見て欲しいパイオニアの自信が伝わってきます。

次ページでは、“KURO”がテレビの画質の基本であるコントラストを改善した秘密についてお教えします。
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