前回に引き続きご紹介するのは、瀬戸内の郷土料理「鯛そうめん」。
夏でも美味しい鯛が味わえる瀬戸内ならではの味です。つめたく冷やしたそうめんとふくよかな鯛の香りがしみじみと旨い一品を味わうなら、海辺の宿『對山館』へ。

美しい鯛の姿を
そのまま活かした料理


鯛そうめん
『對山館』の『鯛そうめん』は、昼食ならコース6,000円~、夕食なら1泊2食13,000円~で食べられる。

前回は、夏でも旬の味が楽しめる瀬戸内の天然鯛についてご紹介したが、その瀬戸内で、昔から食べられていた郷土料理が「鯛そうめん」。そうめんの上に蒸した鯛を載せ、汁をかけて味わう一品だ。

「もとは、忙しい漁師の間で、“大皿盛りで最初から汁をかけてしまえば早い”ということで作られていたようですが、その後、鯛は縁起がいいということで、お祝いの席などにも出されるようになったんですよ」

とは、鞆の浦にあるホテル『對山館』の社長・叺田哲司さん。今でも地元では、結納や結婚などのめでたい席には、鯛そうめんが欠かせないという。
波に見立てたそうめんの上に、泳ぐように盛り付けられた大きな蒸し鯛は、見た目も豪華。尾ビレの立派さが、天然物の証だ。全体にかけまわしてある汁には、蒸した鯛から出る出汁を使っている。


鯛が皿の上で泳いでいるかのような、豪華な一品。さて、お味は……?
次のページへ続きます!