天然もののうなぎにこだわる全国の名店のなかから、今回は関東近郊のお店をご紹介。前回ご紹介した東京・駒形の『前川』に続くのは、先代から川魚商を受け継ぎ、念願の川魚料理店を開いたという一軒です。漁師たちとのあいだに築かれた強いつながりに自信あり!
仕入れ先はエリート漁師20人。
利根川産うなぎはこの店に集結しています。
『めその串焼』は1串200円。「めそ」とは小指くらいの太さの小さな天然うなぎのこと。 |
「子供のころは利根川でも簡単に釣れたもんです。よく魚屋に売りに行きましたよ。家に持って帰っても小遣いにならないからね(笑)」
というご主人だが、天然うなぎの減少を悲観する様子はまったくない。なんといっても、多部田さんには先代から築いた漁師たちとの太いパイプがある。
利根川で漁をするうなぎ漁師の
“エリート”たちが味方
「たべた」のうな重は、うなぎの大きさや質に応じて3種類。利根川のもうひとつの名物、しじみがたっぷりの味噌汁もうれしい。 |
天然うなぎの減少を嘆く全国各地のうなぎ関係者が多いなか、多部田さんは強気の構えを崩さない。
「天然うなぎが貴重なものになればなるほど、お客さんはウチにきてくれますから」
なんと、頼もしいこと!
漁師との結びつきを武器に、手ごろな価格で天然うなぎを味わえる『割烹 たべた』。次のページで詳しいデータをご紹介します。