癒しの旅/甲信越の美食旅

ようこそ新潟! 米処で味わう美味しいご飯-1

『自遊人』編集部がただいま拠点としている新潟・魚沼にも、実は美食が満載。それも、東京に住んでいたらきっと知らなかったであろう、隠れた逸品ぞろいです。米処・新潟へようこそ!

執筆者:岩佐 十良

なんだか手前味噌を並べるようで恐縮ですが、いま筆者が住んでいるここ新潟・魚沼にも、美食があふれています。それも、東京に住んでいたらきっと知らなかったであろう、隠れた逸品ぞろい。
 いつもは「外に出かける」美食の旅情報ばかりでしたが、たまには「お招きする」旅へとご案内したいと思います。ようこそ新潟!
 

「そもそも、どうして魚沼?」
その理由は……

 
魚沼
魚沼一帯を流れる魚野川(うおのがわ)には、山々からの雪解け水が豊富に注がれる。この豊かな水も旨いお米の理由の1つだ
 『自遊人』編集部が新潟県の魚沼地域に一部移転してから3年(本記事執筆の2007年時点)、全面移転してから1年が経ちました。「どうして新潟? どうして魚沼?」と聞かれることも多いのですが、別に筆者が新潟出身だったとか、編集部に新潟出身者がいたからというわけではありません。筆者自身は生まれも育ちも東京ですし。

 じゃあなんで?と言われたら、そのワケは「お米の魅力に取り憑かれたから」。

 自遊人では5年ほど前からお米や味噌など、日本の伝統食材の通信販売を行っていますが、お米のことを調べれば調べるほど「現地に一度住まないと、本当のことはわからない」と思うようになっていました。だから新潟移転の理由は、出身でもなければ、スキーでも「自然が豊富だから」でも「温泉が豊富だから」でもないのです。

 ところが移転してビックリ。魚沼という地域は素晴らしい自然に包まれた土地だったのです。それもそのはず、あらためて地図を広げて納得してしまいました。周囲には谷川岳、平ヶ岳、苗場山、巻機山、越後駒ヶ岳と、なんと5つもの百名山があるではないですか(ちなみに新潟県内にはさらに飯豊山、雨飾山、妙高山、火打山、高妻山と合計10の百名山があります)。
 

自然のままそこにある絶景!
山の恵みは高級食材にも勝ります

 
魚沼
「実際にやってみなければ農家の苦労はわからない!」と、自分たちで米作りも始めてしまいました
 いたるところにブナ林が広がっていますし、山野草も豊富。例えばカタクリの群生地なんてあちこちにあるんです。関東近郊では「絶対に立ち入らないでください」なんてロープが張ってあるようなお花畑が、すぐそこの林に広がっていたりして……。

 松之山や松代(現・十日町市)などの春の棚田もぜひ訪ねて欲しいものです。雪解けとともに桜が咲き、そして新緑が芽吹く1~2週間は、本当に涙が出るほどの美しさなのです。

 そして、自然が豊かであるということは、とりもなおさず食も豊かということ。
 百名山や里山の育む湧き水が、日本一とうたわれる米や酒を生み出します。春を感じさせる山菜や、肥沃な大地に育まれた季節の野菜も逸品です。

 というわけで、新潟出身でもない筆者が新潟の郷土自慢というのもなんですが、1年ちょっとの魚沼生活で最近再発見した、新潟の美味い店、美味いもの、ご紹介します。次のページへどうぞ!
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