天寧寺のご由緒も
負けていません
塩船観音寺の開祖が人魚の肉を食べた八百比丘尼なら、ここ天寧寺は、10世紀に平将門が開いたとされています。将門さんと言えば日本一の大怨霊。の開祖対決でも、けっして負けていません。天寧寺の惣門。夏でもこの風情ですから、秋になったらさぞ美しいと思われます |
それはまあ、「…と、寺伝に書いてあります」ということなので、本当かどうかは未確認でしょうが、ともかくこのお寺は、その後戦乱などで焼失し、廃寺となりました。しかし15世紀に再興され、禅宗の一派、曹洞宗の寺として隆盛した、とのことです。
曹洞宗の七堂伽藍
この寺も、建物の美しさにご注目ください。こちらも普通の住宅街にあるのですが、最初にある惣門から続く参道の雰囲気が素晴らしく、東京都内にいることをすっかり忘れてしまうほど。美しく彩色された山門の楼上には、羅漢さんなどの像が祀られており、事前にお願いしておけば拝観が可能です。見事な彩色が施された山門。楼上には、羅漢像などがたくさん祀られています |
伽藍配置もよく見てください。曹洞宗禅宗七堂伽藍がきっちりと守られており、「東京都史跡天寧寺境域」として文化財に指定されています。建物の屋根は、今は残念ながら金属に変わっていますが、昔は萱葺きだったようです。
素敵な庭園もあります |
●天寧寺のホームページはこちらです。萱葺きだった昔の美しい写真もあります
●次はJR青梅線に乗って沢井の駅に行き、渓谷沿いにある寒山寺を訪ねます。いよいよ、絶景を彩る紅葉写真も登場!