上品な料理が何品も出ます

いよいよお料理です。精進料理のお約束は、まず、動物性の食材を使わないこと、そして、ネギ、ニンニクなどの香りの強い野菜もご法度です。ダシもかつおぶしなどが使えないため、ややもすると味が単調になりがちですが、こちらのお料理は、ひとつひとつ、味がしっかりしていて、たいへん美味しくいただけました。
1品、1品、手をかけて丁寧に作られた精進料理

写真右上から時計回りに
「ジャガイモのナマス」(大根のナマスより美味しい!真似したい)、
「 ゴマ豆腐」(まったりねっとり、いいお味)
「野菜と高野豆腐の炊き合わせ」(きゃらぶき、うまいです)
「うなぎもどき」(豆腐でできてます。香ばしくて食感もナイス!)

精進揚げは、素材の良さもきめ手
その後、野菜のてんぷらも出ました。揚げたてを食べて欲しいという心使いです。からっと揚がっていて、本当に美味しいです。抹茶の味の塩をかけていただいているうちに、わたしの中に、あるよこしまな考えが湧いてきました。

「うーん、どれもこれも美味しいが、わたしのような大食い女にはちっと量が少ないぞ。おかわりできませんかと、遠まわしに頼んでみようかな」

くるみがアクセントのお蕎麦

くるみがアクセントの蕎麦は、比類なき美味さであった
最後にご飯とお漬物、そして、信州ならではのお蕎麦が出ます。このお蕎麦がもう、うまいのなんの。おつゆの中にくだいたくるみの実が入っているのがポイントかな。しかしやっぱり、量は盛岡のわんこそば一杯分の1.3倍程度。。。

あまりにも美味しくてほんの三口で食べてしまい、配膳担当の方に「このお蕎麦、もう一杯お願いします」と単刀直入にお願いしてみると、「美味しいものは、ちょっと足りないかなという程度の量がいいんです」とたしなめられました。確かにそうかも知れませんが、わたしは食い意地が張っていて、しかも人一倍執念深いので、「くっそぉ、あれをもっと食べたかったなあ」という思いは、一生消えそうもありません。

デザートも、たいていこういう場合は果物が出るものですが、こちらはそういう平凡なことはなさらず、それはそれはお上品な葛きりが出ました。これもねえ、葛の本場吉野の「八十吉」という店で食べた「吉野天人」に負けないくらい美味でしたが、その量についてあれこれ言うのはお下品なので、もうやめときましょう。

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