花菖蒲は
ノハナショウブを改良したもの
これがおそらく、原種のノハナショウブではないかと思われます |
花菖蒲も、もともとは野山などに自生するノハナショウブという植物を改良したもので、現在では、さまざまな色のものがあります。明治神宮の御苑にも150種、1500株もの花菖蒲があります。
●明治神宮御苑の花菖蒲の状況はこちらで見られます
●日本人に愛されたもうひとつの初夏の花、紫陽花の改良についてはこちらをごらんください
花がきれいなのは、
水がきれいだから?
花菖蒲は湿地を好むので、こちらでは、田んぼのように水を張った菖蒲田で育てられています。して、その水はどこから来るのか? 実は天然の湧き水です。御苑の奥に、かつて加藤清正が掘ったと伝えられる清正井があり、一年中絶えることなく、澄んだ水が湧き出します。現在でも水量が豊かで、菖蒲田を潤すだけでなく、睡蓮の咲く池(現在は育成中で花は見られません)にも流れ込んでいます。
澄んだ水がこんこんと湧き出る清正井。残念ながら飲用は禁止 |
風水では、湧き水のある神社がたいへんよいとされているそうです。どうやら、この井戸があるために、明治神宮は東京一のパワースポットと呼ばれているみたい。しかし、残念ながら、「都合により飲用を禁止します」の立て札が。でも、湧き水に手を浸すことはできますので、ぜひ水辺に下りて、きれいな水に触れてみてください。
次のページは明治神宮にあるもうひとつの素敵な場所にご案内します。天気のよい日は、わたしはここで読書してます。