寺・神社/京都の寺・神社

新緑の京都を歩こう2 鞍馬寺と由岐神社(4ページ目)

5月?6月は、京都の山々がもっとも輝く季節。今回は、お勧めコースのひとつ、鞍馬寺と由岐神社をご案内します。毘沙門天、義経、天狗。鞍馬には京都を代表する大スターがいっぱい。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

あんこと山椒が
こんなに合うなんて!

杉々堂の店内は昔懐かしい雰囲気
鞍馬駅周辺には古い建物が並び、多くがお店になっています。鞍馬の名物は、まず、山椒の若葉と昆布を炊き合わせた木の芽煮。それと、杉々堂というお店の山椒餅です。わたしはこの日たまたまこの店に寄り、「ええっ、あんこの入ったお餅に山椒なんて大丈夫?」と半信半疑で食べてみました。すると、甘さとぴりりとした山椒の風味がマッチして、実に洗練された大人の味でした。それ以来大好きになって、鞍馬にきたら絶対に買って帰ると決めています。

しかし、この店のお菓子は隠れファンが多いらしく、昼過ぎには売り切れになってしまいますから、なるべく早めに行くことをお勧めします。
手作りの木の芽煮などを売る店が並ぶ

ここはかつて
雍州路という街道であった

鞍馬寺からさらに北に向かう道は、若狭地方へと続く街道でした。ちょっと前にオバマ氏を勝手に応援することで有名になった小浜という町から、鯖を運んでくるための道です。そのようにして運ばれた鯖が、京都名物、鯖寿司になったのです。

その道は、鞍馬街道、または、雍州路(ようしゅうじ)と呼ばれました。その雍州路という名前をそのまま店名にしたお料理屋さんが門前にあり、これもわたしのお気に入り。精進料理、お蕎麦、そして和風のスィートまでとメニューも充実し、広々とした店内でくつろげます。
雍州路の「鞍馬山の膳」。山の幸を使った精進料理コース
この店のご主人は、もともと鞍馬寺の僧侶だった方ですが、料理を作るのが好きで、この店をはじめられたとか。今は、絵を書いたり伝統を生かしたお土産用の小物を作るのも好きで、店内には、ご主人の作品を売るコーナーもあります。

次のページは鞍馬以外にもたくさんある、新緑の散歩コースのご案内です。
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