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ヨン様ファンゆかりの神社で巫女さん体験(2ページ目)

埼玉県の日高というところにある高麗神社では、1日巫女さん入門講座が行われ、日本古来の伝統に興味のある女性に人気です。そして実は、この神社はヨン様とも深い関係があります。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

巫女さんの衣装は
やっぱりかわいい

衣装は一人ワンセットずつ用意されています
かおるさんと待ち合わせて、高麗神社に行きました。おお、なかなかよい佇まいの神社ではありませんか。まずは準備ということで、神社内にある斎館という建物へ。こちらに巫女さんの衣装が準備されていました。白い着物、その下に着る下着、赤いはかま、そして腰ひも。白い足袋は、参加者が持参します。

かおるさんは二度目の巫女さん体験ですが、巫女さんの衣装の着付けは難しいらしく、女性神主さんに手伝ってもらいます。さすが女性だけあって、どんなふうに着たらよりかわいく見えるかとか、蝶結びはこうすればきれいにできる、などのアドバイスもありました。

着付けを手伝ってもらうかおるさん
ところで、なぜ巫女さんのはかまは赤いのか。女性神主さんにお尋ねしてみると、意外なことに、必ず赤でなくてはいけないという決まりはないのだそうです。一説によれば、赤という色には、魔物を退散させる不思議な力があるとされていた、とも。

ちなみに、神主さんのはかまは、位によって色が違います。白、浅黄(水色)、紫の三色があり、紋が入っているかいないかでも違います。特級は白に白の紋入、一級は紫に白の紋入、二級上は紫に薄紫の紋入、二級は紫、三級は浅黄の袴を着用します。

整列して、
立ち方や歩き方を指導してもらいます

手は前でこのような形に組みます
講座の前に本殿で開講のご挨拶に当たる「奉告祭」が行われますが、その前に、まず、歩き方と立ち方の指導をしていただきました。普通に立つときは、叉手と言って、写真のように左手で右手を包むようにして、前で重ねます。歩くときは、すり足が基本です。なるほど、叉手のポーズは上品で、普通に着物を着たときにも応用できそうです。
歩き方を指導する神主さん

鳥居をくぐったら
まずお清め

ご神域に入ったら、まず、手と口を清める
鳥居をくぐったら、そこはもうご神域。まずは、手水舎で心身を清めます。両手を清め、口をすすぐことにより、心と身体を祓い清めるという意味があります。これは、きれいな心と身体で神様にお参りをする為の準備で、巫女さん体験だけでなく、普通にお参りするときも、この作法どおり行うのが基本です。

1.右手にひしゃくを持って水を汲み、左手にかけて左手を清めます。
2.次にひしゃくを左手に持ち替えて、右手を清めます。
3.もう一度ひしゃくを右手に持ちかえて左の手のひらで水を受け、口にふくんで清めます
※この際、ひしゃくに直接口を付けないように。
4.ひしゃくをもとのところに置いたらお清め完了です。

開講の義

玉ぐしの捧げ方にも、作法があります
本殿に入り、経験者であるかおるさんが、受講生代表として玉ぐしを捧げます。玉ぐしとは、榊の枝に麻や紙垂を付けたもので、神職や参拝者が神前に拝礼するときに捧げられます。捧げ方にも作法がありますが、それは、のちほど講座の中で習います。

そして全員で、神様にご挨拶します。二拝二拍手一拝。これも、普通にお参りする際にも行いたい基本的な作法です。

次のページはそもそも神道とは何かというお話です。
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