東京は、石仏の本場でもある
これもお不動さん。なかなか面白い形です |
わたしは、奈良や京都の有名な仏像も好きですが、東京のあちこちで見られる名もない石仏も大好き。著名な仏像と違って写真を撮り放題である点も魅力です。
光のあたり具合で、石仏は、さまざまに表情を変えます。そのためわたしは、石仏の多い寺にいると、ついつい時間を忘れて撮影に没頭してしまうのです。
美しいお地蔵さん
美しいお地蔵さん。これまで見た石仏の中で、一番美人だと思います |
その脇にある、脱衣婆像もなかなかユニーク。脱衣婆は、亡くなった人の罪の重さを計るため、その衣服を剥ぎ取る役目を持つ、ちょっと恐いおばあさんです。これなんかも、奈良や京都の有名な寺では見られない、東京ならではの面白い造形ではありませんか。こういうのが時々見つかるから、東京の寺めぐりはやめられないんだなぁ。
脱衣婆と美人地蔵のいる賽の河原 |
役行者の像も発見!
役行者像。よく見れば、両脇に案内人である鬼もいる |
役行者は、奈良時代に実在した、ものすごい霊力を持つ人物で、修験道という日本独特の山岳信仰の開祖です。起源は奈良の吉野山。役行者は、吉野山中を歩きまわって修行し、蔵王権現という仏様を感得しました。その際、山の案内をしたのは、2人の鬼で、これは夫婦とされます。鬼とはいうものの、これも実在で、古代から山で暮していた人々を象徴するものと言われます。
修験道は、中世から江戸時代にかけて盛んに信仰されました。日本の山岳霊場は、多くがこの修験道の修行の場で、たくさんの庶民が団体で山登りをしました。日本人が登山好きなのは、こんなところにもルーツがあるのです。
これは、目黒不動ではなく、新井薬師の桜。同じ東京の寺のお花見風景なので、あくまでイメージカットとしてお楽しみください |
「東京で桜と仏像を見るなら、目黒に限る!」
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