熊手は出世にしたがって
大きくなっていく

大きな熊手を買うのは、大きな会社の人?
ということで、短気な江戸っ子たちにとっては、酉の市は、すでに歳末行事の一つなのです。日本人は、昔から、どういうわけだか、年末行事が大好きで、今でも、お歳暮、忘年会、クリスマス、除夜の鐘など、あれこれのイベントがあります。それは、「いいことがあった人もあんまりいいことがなかった人も、今年のことは今年中に決着をつけて、新たな気持ちで新年を迎える準備をしましょう」という気持ちの現れではないかと思います。つまり、禊の一種でしょうか。

酉の市は、そうした歳末イベントの最初のもの。したがって、縁起物の熊手も、ここで来年用の新しいものを早々と買うのです。福をかき寄せるためのものですから、今年儲かった人は、当然、来年はもっと儲けなければいけないので、より大きい熊手を買います。サイズが大きければ大きいほど当然高価で、何十万円もするものもあります。大きいのを買った人には、お店の方が、「商売繁盛、家内安全、よよよい~」と威勢の声と手拍子をかけてくれます。しかし、わたしの場合は、何度行っても全然出世しないので、毎年、千円程度の小さなものしか買えません。したがって、かけ声もなし。ちょっと寂しいのですが、まっ、しかたないか。
 
わたしが買えるのは、このくらいのサイズの熊手。招き猫をアレンジしたものもある

●酉の市の熊手について、もっと詳しく知りたい方は、こちらをごらんください。
 

わたしの行きつけは
新宿の花園神社

イカもおいしそうだけど、おじさんもいいキャラです
年によっては違う神社にも行きますが、わたしは、昔から新宿を中心としたエリアに住むことが多かったせいか、花園神社に行くことが多いです。新宿は、東京でも有数の繁華街ですから、酉の市の賑わいもハンパではなく、屋台も多いです。

この神社のあるあたりは、飲み屋さんが並ぶゴールデン街とか、オカマさんの町、新宿二丁目にも近いことから、そのへんの店の人たちが熊手を買いにきます。そういう方々にとっては、商売繁盛は、会社員の人たちよりはるかに切実な問題です。また、景気の影響をもろに受けるせいなのか、昔よりも、大きな熊手を買う人が減ったような気がしないでもないですね。
 
新宿地区を代表するデパートや会社が提灯を奉納する

●東京新宿鎮座、花園神社のホームページは、こちらです。
 

築地の波除稲荷も
よさそうです

あとは、本場である浅草がやっぱりお勧めなのですが、今年は、ちょいと趣向を変えて、築地の波除稲荷神社に行ってみようかしら。ここは築地市場の入り口あたりにある神社なので、新宿の花園神社とはまた違った、威勢のよい江戸っ子たちが熊手を買いにくるものと思います。そういえば、市場の移転問題がその後どうなったのかも、ちょっと気になるところ。築地市場と言えば、東京を代表する観光地の一つですから、移転してきれいになってしまうのは、ちょっと寂しい気もします。
 
築地は埋立地で、江戸時代は、この波除稲荷神社のあたりまで海だった

●築地 波除稲荷神社のホームページはこちらです。
 
東京っ子なら、年越しの買出しは、築地でなくちゃ
酉の市の話ではありませんが、年末に、築地市場に買い出しに行きたい方に一言。わたしの友人の築地っ子の話によると、最近では、築地での買い物でも、値切る人が増えてきて困るとのこと。築地はもともとが業者さんのための市場なので、小売用の値段の上乗せは基本的にしておりません。値切りたい人は上野のアメ横に行ってください、だそうです。と言っても、お店の方から、まとめて買えば安くするよ、みたいな声がかかることもあるように思いますけどね。
 
花園神社の屋台で、一人酒を飲むおじさん。いかにも新宿っぽい風景
何はともあれ、皆さんも、気の早い江戸っ子たちに倣って酉の市からはじめ、江戸の歳末行事をたくさんお楽しみください。

●東京の神社仏閣散歩に関する記事は、こちらにもたくさんあります。

●神社仏閣で行われるイベントや縁日については、こちらもごらんください。

●東京のお寺散歩についてもっと知りたい方には、「お寺で遊ぶ 東京散歩」をお勧め!

●写真満載、携帯に便利な東京散歩ガイドをお探しの方には、「お江戸寺町散歩」もお勧め!

 

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