忍者の印なのに
頭がパンチパーマだっ!
仏像の種類を判別する際には、ヘアスタイルと手の形がポイントとなります |
日本では、智拳印は、大日如来という種類の仏像が結ぶ印です。これは、仏の知恵を表します。忍者は、その知恵にあやかるために、これと同じポーズをとるのです。そして、大日如来はパンチパーマでなく、冠をかぶると決まっています。
うーん、それならこの仏像の種類は何なんだ???
東大寺の大仏様。上の写真の仏像と同じ種類だが、見かけはかなり違う |
「大日如来ってのは、真言宗の中で一番偉い仏様で、宇宙の中心にあって世界を照らす方ですよね」
「うん、そして、毘盧遮那仏も、同じような性質なんだよね」
「前に読んだ本によれば、大日如来と毘盧遮那仏はもともとは同じもので、日本においてのみ、姿も性質も違うものとして識別されているのだということですよ」
「うーむ。日本の真言宗は、空海が中国からダイレクトに持ってきたもので、朝鮮半島は経由してないから、いろいろと微妙な違いがあるのかもね」
日本では木造の塔が主流だが、韓国では、美しい石の塔が多い。韓国は、よい石が豊富なので、仏像も石のものがよく見られる。木の扱い方は日本のほうが上手だが、石の彫刻は日本よりずっと優れていると思われる |
それにしても、日本の寺と韓国の寺は違いすぎる。日本の宿坊と似たようなものを想像していたら、とんでもない目に!
●その前に、日本の宿坊がどんなものかを知っておきたい方は、こちらをクリック!
●さらに深く日本の宿坊について知りたい方には、「お寺に泊まる 京都散歩」もお勧め!
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