まずは、宿場町新宿の歴史を知ろう
神社仏閣巡りは、お金と時間を使って遠くに出かけなくてはできないものではありません。もちろん奈良や京都に行けば、長い歴史を持つ素晴らしい神社仏閣に出会えますが、首都圏在住の方でも、自宅から徒歩で、または自転車やバスに乗って行ける範囲内で、十分に楽しく有意義な神社仏閣散歩ができます。たとえばわたしは、長く、新宿の近くに住んでいます。ベランダに立てば、現代日本の象徴のようなビル群が見えますが、日本有数の繁華街である新宿も、視点を変えて歩いてみれば、お江戸の名残がそこここで見つかる史跡の街であることがわかります。
そもそも新宿とは、「新しい宿場」という意味です。日本橋を起点とする甲州街道の最初の宿場は高井戸でした。しかし、歩いて行くとけっこう遠くて途中で日が暮れてしまうため、新しい宿場を作って「内藤新宿」と名付けました。内藤とは、信州、高遠の内藤家のことで、新宿御苑は、この内藤家の中屋敷跡です。
新宿歴史博物館に行ってみよう
新宿歴史博物館では、江戸時代の内藤新宿のジオラマを見られます |
三栄町にある新宿歴史博物館に行けば、当時のこの近辺の賑わいを再現したジオラマが見られます。東京には、各区に、地域の歴史を学べる博物館がありますが、区によって充実ぶりはかなり違い、たまに「ハズレ」もあります。ここ新宿歴史博物館は、「かなりアタリ」の部類なので、とりあえず、神社仏閣巡りの前に行っておくことをお勧めします。
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■新宿歴史博物館
・所在地:東京都新宿区三栄町22
・交通・アクセス:東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅より徒歩8分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:03-3359-2131
・HP:新宿歴史博物館
次ページでは、いよいよ、新宿二丁目の巨大閻魔に会いに行きます。