<目次>
第5位:一旦は自宅に帰ることができた
病院で亡くなったら自宅で安置し、枕飾りを整えて家族が見守る中で納棺、そして通夜……、ごくあたりまえのように感じるこの一連の流れですが、最近は自宅へ戻らずにそのまま葬儀会館や火葬場の安置室(保冷庫を含む)へ直行するケースが増えています。マンションや共同住宅に住んでいる人は「エレベーターが狭いから運べない」「エレベーターがない古いマンションなので遺体を運ぶのが困難」などを理由にあげますが、それだけではなさそうです。自宅に戻れば、家の片付けをしなければなりませんし、親戚が来れば軽い食事の準備をする必要もあります。故人と向き合ってお別れをしている余裕などなくなってしまうでしょう。
そういった事情で、ご遺体の安置は自宅ではなく、安置室へそのまま運ばれることが多くなったのですが、単なる物理的事情で安易に決めてしまうのはおすすめできません。
自宅で安置をする場合は、ずっと誰かがそばに付き添ってあげることもできます。惜しみなくお別れをすることもできます。故人の身体の変化を感じることができます。それは死を受け止めながら「命」に接する大切なひとときでもあるのです。
安置室へ直行するか、自宅で安置するか、悩んだあげく自宅を希望した人のほとんどがこう言います。
「やっぱり自宅へ帰ってよかった!」
第4位:式場に思い出の品を飾った
基本的に何を飾ってもかまいません(もちろん、式場に入るものに限りますが)。アルバムをそのまま置いてもかまいませんし、お気に入りの写真だけピックアップして飾ってもかまいません。
思い出の品を飾ることによって、参列者にとっては知らない故人の一面を垣間見ることができるかもしれませんし、遺族にとっては故人のことを改めて知るきっかけになります。
第3位:葬儀で故人の好きな音楽を流した
仏式葬儀でも音楽を取り入れることはできます。式の前後の時間、出棺の時などに音楽を流します。 |
「そうはいっても故人はどのような音楽が好きだったかわからない」という人もいるでしょう。その場合は「故人へ贈りたい音楽」を選ぶと良いですよ。
第2位:式場内は色とりどりの花がいっぱい
葬儀の花というと、白い菊の花を思い浮かべる人が多いでしょうが、最近は菊に限らず好きな花や季節の花を飾る人が増えてきました。ユリ、バラ、カーネーションなどおなじみの洋花、季節によってはヒマワリ、桜の木、チューリップなどを飾るのも素敵ですね。白木製の段々になっている祭壇ではなく、生花だけで造る祭壇も増えています。その場合はどんなデザインの祭壇であるかによって印象が全く違ってきます。規則正しく花が揃えられている祭壇は厳粛な雰囲気になりますし、お花畑をイメージしてあえてナチュラルにアレンジすることもできます。
生花祭壇は、若干費用が高めに設定されていることが多いのですが、オーガンジー(透明感のある布)や、メラミン化粧版などを上手にとりいえれて、費用の負担を軽減できるように工夫をしている葬儀社もあります。
第1位:事前に葬儀社を比較検討
葬儀費用は決して安くはありません。車一台は買えてしまうほどの費用…比較検討して「まかせても安心!」という葬儀社に依頼したいものです。 |
引越し業者や保険業者を調べるように、一括見積もりができるサイトもあります。
葬儀社を比較検討し、だいたいの葬儀内容を考えておくことによって、イザとなったときに葬儀費用や手順など余計な心配をする必要がなくなります。「バタバタしていて悲しむどころではなかった」という状況を少しでも回避することができるのです。
葬儀社を選ぶ基準は
- 葬儀費用を明確にし、見積書を出してくれる
- 遺族の要望を引き出して、それに対して適切な提案をしてくれる
- 相談からアフターフォローまで一貫して同じ担当者
などがあります。
葬儀はモノではありません。○○のサービスに対して○○円と値段が付けられない部分もありますので、単に費用だけで葬儀社を選ぶのではなく、「この人に任せたら納得ができるお別れができそう」と思える葬儀社(担当者)にお願いすると良いでしょう。
お葬式でやってよかったこと番外編
最後に番外編をお伝えします。「昔ながらの湯灌(ゆかん)をしました。最初、故人の体を洗う……と聞いたとき少々抵抗がありましたが、残された遺族の手で顔や手をきれいにしていくことで、『あー、これで本当にお別れなんだな』と心に区切りがつきました。」
「棺にメッセージを書いてしまいました。通夜の後、実はこっそりと棺にメッセージを書いてしまいました。『おかあさん、ありがとう』って。誰か気がついた人はいるかしら?」
「エンバーミングをしました。病院生活が長く、頬がコケてやつれているように見えたのですが、エンバーミングをすると、肌はふっくら、頬がピンク色になりまるで生きている人のように見えました。最後にいい顔で送ってあげられて本当に良かったです。」
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