バンコクから北へ飛行機で1時間、タイ第2の都市チェンマイは、13世紀から栄えたランナー・タイ王国の中心都市で、今でも“タイの京都”と比喩されるほど風雅な風景の残る街。またチェンマイは美しい自然が残る街としても知られています。最近では、5ツ星クラスのホテルや、ブティックホテルが立ち並び女性観光客も増えてきています。それにともないチェンマイ市内は女性に人気のあるスパも急増中です。チェンマイのスパ事情とガイドのイチオシ・スパをご紹介します。
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チェンマイのスパは技術が高いのに、バンコクより手頃な価格の場所が多い |
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チェンマイのスパ事情……P.1アーユルヴェーダ専門医のいるスパ……P.2在住日本人女性いちおしスパ……P.3憧れの高級リゾートスパ……P.4チェンマイのスパ事情
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タイ北部で摂れたハーブ類をふんだんに使って施術を行う(c)yoko sakamoto |
スパといえばバンコクやビーチリゾート地というイメージが強いのですが、実はチェンマイのスパはクオリティ・雰囲気・技術・サービスともにとてもレベルが高いのです。その理由はタイ北部独自のマッサージやハーブ療法が発達しており、その技術が西洋のマッサージ技術と融合し、チェンマイ独自のスパ文化として確立されたから。
代表的なものは、バンコクとは異なる、ストレッチの技術を中心としたロイクロという技法のマッサージ。そして体のエナジーライン(タイ語でセン:経路のこと)にそって、タマリンドの杭を身体にタッピングしていく療法、トック・センがあります。
また女性にとって興味深いものでは、産後まもない女性が産後肥立ちを整えるためのユーファイというものがあります。ユーファイとは、十数種のハーブを煮詰め、蒸気を体内に取り込むことで心身のバランスを整えるもの。産後の女性だけでなく生理痛や冷え性などにも効くとも言われています。これらタイ北部独自の療法のよさを取り入れた施術が受けられるのがチェンマイのスパというわけです。
次のページでは今話題のアーユルヴェーダ専門医のいる滞在型スパをご紹介。