2008年、年末に「空港閉鎖騒動」まで起こしてしまい、国際的に政情不安が常態化していると印象づけてしまったタイ。観光産業にも大きな影響を与えてしまうニュースが続いていた年でしたが、具体的にどんなニュースがあったのか、ガイドが選びました。

第10位:サマック前首相の辞任理由が料理番組だった

まだ記憶にも新しい2006年9月のクーデターの後、選挙結果を受けて政権を取ったタクシン派政党「国民の力党」。元バンコク知事で同党党首だったサマック氏が首相に就任しました。しかし、その後、出演料(交通費や経費)を受け取りテレビの料理番組に出演したことを憲法裁判所に違憲とされ失職。反政府団体が退任を要求して首相府前に座り込みデモなどを行い、緊張が高まっていたなか、辞任の理由が「料理番組」だったので国内でもしばらく冗談のネタにもなっていたほどです。

第9位:とうとう禁煙法施行

室内で喫煙できなくなったタイでは夜景の見えるルーフトップバーが人気を集めている
2008年2月から本格的に喫煙に関する法的取締まりがスタートし、エアコン付きの飲食店やパブ、民間のオフィスが全面禁煙となりました。禁煙区域で違反をして吸った場合、喫煙者は2,000バーツ(約5,400円)、お店側は20,000バーツ(約54,000円)もの罰金が課せられてしまいます。お酒を出すバーやクラブ、ディスコまで禁煙になってしまったので、スモーカーたちの足が遠のくかと思いきや、屋外なら喫煙OKということでルーフトップバーが流行中。

またタイらしいのが、お店のオーナーが力を持っていたり、地域の警官と色々なところで(?)つながっていれば、客がタバコを吸っていても黙認されるということ。よくも悪くも、これがタイの実情なのです。

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・なぜか禁煙の飲食店でタバコが吸えるタイ

第8位:カンボジアとの遺跡・領土問題

東北地方にはクメール文化の影響を色濃く残す寺院遺跡が多い(c)タイ国政府観光庁
2008年ユネスコから世界遺産に認定されたタイとカンボジア国境にある寺院遺跡(カンボジア名:プレアビヒア、タイ名:カオプラウィハーン)。実は、カンボジア政府が世界遺産に申請する際、サマック政権が共同声明に調印。これに政治団体や市民団体がこの合意に激しく反発し、裁判所が政府の決定を差し止めるなどの事態にまで発展してしまいました。というのも、カンボジアとタイはこの寺院一帯の領有権を長年争ってきていました。

1962年には、国際司法裁判所がカンボジア領との判断を下したのですが、観光の際、寺院の入口へ行くまではタイ側を通る道しかないという理由から、タイ政府はカンボジアが単独で世界遺産登録の申請を行うことに合意していなかったのです。一時は国境周辺に緊張が走りましたが、これもタイ国内の政治問題のほうが大きくなり、問題は解決されないまま放置されることとなったのです。まずは国内の政治を安定させ、この問題も解決し観光客が安全に訪れることのできる世界遺産になってもらいたいものです。

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