ディスコも禁煙。肩身の狭いタイの喫煙者

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ル・フェニックスホテルの屋上にあるバー・ネストは最近話題のスポット(c)nest
タイでは2008年2月から本格的に喫煙に関する法的取締まりがスタートし、エアコン付きの飲食店やパブ、民間のオフィスが全面禁煙となった。法律ができても各店舗が喫煙所を設置するための「猶予期間」として1月までは取り締まりは実質行われていなかったが、今はとても厳しくなってる。

なんと禁煙区域で違反をして吸った場合、喫煙者は2,000バーツ(約5,400円/2008年1月20日現在)、お店は20,000バーツ(約54,000円/2008年11月20日現在)の罰金が課せられてしまったのだ! タイはもともとマクドナルドやKFCなどファストフードのレストランや、デパート内のレストランは禁煙という場所が多かった。まさかお酒を出すバーやクラブ、ディスコまで禁煙になってしまうとは……と困っているスモーカーも多いよう。

商魂たくましいタイのバー

しかし、その法律を逆手にとって新しい形態の商売が現在流行中。というのも、最近バンコク市内ではルーフトップ・バーが大流行り。理由はルーフトップなら室内ではないので、タバコを吸いながらお酒が楽しめるからだ。

ルーフトップ・バーとは、ホテルやビルなどの屋上につくられたバーのこと。日本では屋上でお酒といえばビアガーデンのイメージが強いが、ここバンコクではゴージャスな雰囲気のバーがほとんど。今までは高層階のルーフトップにバーをつくり、夜景を楽しむというスタイルが多かったが、最近では低いビルの上にも続々とバーがオープンしていて、毎晩たくさんの人で盛り上がっている。雨季のスコールにも備えて電動の簡易ルーフまでつけているバーまで登場した。

まわりのタイ人に人気の理由を聞いてみると、「オープンエアーなのでタバコが吸える上、涼しいから」とのこと。女性の喫煙率も増えているタイ。もしかすると、これからルーフトップ・バーが夜遊びの人気スポットとして地位を得ることになるかもしれない。

特に最近話題になっているのは、バンコク市の中心地スクンビットSoi1の「Gazebo(ガゼボ)」、スクンビットSoi11のホテル、ル・フェニックスの屋上にある「nest(ネスト)」、スクンビットSoi16にある「Long Table(ロングテーブル)」だ。屋上ではないが、スクンビットSoi11に多い、屋外にテーブルが出ているバーやレストランも喫煙OKだ。

法律なんて関係ねえ! 喫煙可能な裏事情

タイをよく知っている人ならすぐわかると思うが、お店のオーナーが力を持っていたり、地域の警官と色々なところで(?)つながっている人なら、法律なんて関係なく自由営業できてしまうのは暗黙の了解。法律は厳しくなりつつあるタイでも、この辺はまだまだユルい感覚が残っているのだろう。どことは大きな声では言えないが、私自身もタバコOKのレストランやバーを何軒か知っている。よくも悪くも、これがタイの実情なのだ。

とはいえ、観光客として外国へ遊びに行っている以上、何かのきっかけで店に警察が乗り込んできて罰金を取られてしまう、なんてトラブルに巻き込まれるのはご免。やはり法律上、吸ってもOKなバーへ行くことをオススメする。


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