100年、200年、300年前の日本人をイメージしていただけますか。教科書に登場する人物、歴史上のさまざまな武将、偉人達……太っている人を探すほうが難しいですよね。歴史博物館に展示されている衣装をみても、本当にスリムです。
スレンダーな日本人の体形は、地味に見える精製度の低い穀物や乾物で作った、伝統的な和食と食材が作っていました。さらに私たち日本人のDNAは、かつて数十年ごとに起こっていた飢饉・飢餓に耐えられるようプログラムされているので、吸収されやすい精製度の高い穀物や砂糖、肉や乳製品の油類は、過剰分がすぐに身(脂肪)になってしまうのです。現代の食事が、日本人の体形に大きく影響していることは、言うまでもありません……。
なんて、つぶやくのはこの辺で終わり。自宅に常備したい食材として、なにがおススメかご紹介します。
うれしい楽しい見た目と食感!
「雑穀」
中央上から時計回りに、あわ、きび、五穀ミックス、押し麦、丸麦、キヌア、アマランサス、中央は玄米 |
そばは高たんぱく質、低脂肪、高食物繊維ダイエットに最適な穀物 |
1カップの米に、雑穀を大さじ1杯ほど加えて炊飯する、基本から初めてみましょう。
あわやきびのモチモチ、大麦(押し麦や丸麦)のぷにゅ・むにゅ、アマランサスのプチプチという食感は新鮮です。そしてきびご飯や黒米は色鮮やかなごはんに、赤米、きびは見た目もかわいいご飯になります。またおかずにもなりますので、今後レシピをご紹介しましょう。
これらの雑穀類は、精白米に比べて食物繊維が豊富です。穀物自体に含まれる糖質の吸収も、一緒に食べる脂肪分の吸収も穏やかになります。
特に大麦は、急激な血糖の上昇を防ぐ低インシュリンダイエット(低GI化)にもおススメ(急激な血糖上昇が体脂肪の蓄積につながるのです)。
また、そばはそばの実もふくめて高たんぱく質、低脂肪、高食物繊維のダイエット穀物。常備には乾麺もおすすめ。冷凍麺でもOKです。