英語のつづりと発音に法則はない…ネイティブも苦戦している!

あなたは英文をスラスラ読めますか? つづりを見ただけで、正しい発音が思い浮かびますか?
 
意味は分かるけど、キチンと発音できない単語が多くありませんか? 発音をおろそかにしていると、なかなかしゃべれるようにならないんです
意味は分かるけど、キチンと発音できない単語が多くありませんか? 発音をおろそかにしていると、なかなかしゃべれるようにならないんです
考えてみると、学校で英語の読み方をキチンと教えてもらった記憶はあまりありません。

「hat」は「ハット」なのに、「hate」は「ヘイト」。後ろに「e」があるかないかだけで、何故そんなに発音が違うの?! そんな疑問に明確に答えてくれる先生なんてほとんどいませんでした。

仕方なく丸暗記を繰り返しているうちになんとなくルールが分かってくるわけですが、うまくルールを見つけられず、ローマ字とこんがらがったりして、英語の読みがどうしようもなく苦手な人が(男子学生を中心に)学校にたくさん存在したように記憶しています。

文字と音が一対一で対応するひらがなと違い、英語の文字は一致する可能性のある音が複数あるため、つづりを見ただけではなかなか正しくパターンマッチングができない=正しい音が想像できないのです。このつづりと発音の関係で悩んでいるのは日本人だけではありません。ネイティブも実は苦労しているのです。

 

英語のつづりと音の問題解決でネイティブの子供が使用するサイト

英語圏の子どもは日本の子どもに比べて、自分ひとりで本を読み始めるのが遅めと言われます。その理由は英語のつづりと音の関係が複雑だからなんです。

そこで英語圏の教育現場では、子どもたちが早くラクに英語のつづりと音の関係を理解できるように教え方に工夫が凝らされています。その中で、私が「学生の頃に知りたかった!」と思わずにいられなかった2つの方法、「フォニックス」と「サイトワード」についてをご紹介します。

【英語圏の子どもが英語の読み方を覚える2つの方法】
フォニックス(Page2)
サイトワード(Page3)
 

フォニックス/英語のスペル75%が読むことができるように!

フォニックス(phonics)とは、アルファベットと音のルールを説明することによって英語の読み方を教える教授法のこと。今やもっともポピュラーな教え方の一つで、小学校や民間の児童英会話スクールではフォニックスを取り入れていない方が少数派です。オールアバウトの語学記事にもたびたび登場するので、既に学習に取り入れている方も多いことでしょう。
 
アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則
アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則(松香洋子著 講談社プラスアルファ文庫)
英語のスペルの75%はフォニックスのルールを知っていれば読むことができるそうです。英語がラクに読めれば、英語嫌いになる子どもがぐっと減るはず。中学校の授業でもぜひフォニックスを取り入れて欲しいと思います。

フォニックスを使えば前ページの「hat/hate」も明確に説明できます。「hate」の最後の「e」は、サイレントe とかマジックe と呼ばれており、それ自体に音はありませんが、サイレントe があると、その前の母音がアルファベット読み(エイ、ビー、シー……の音)になるのです。

cap(帽子)/cape(ケープ) win(勝つ)/wine(ワイン)など、このルールにあてはまる単語はたくさんあります。

フォニックスのルールを学ぶのにおすすめすなのは、松香洋子先生の『アメリカの子どもが「英語を覚える」101の法則』という本です。英語の文字と音の関係が101のルールに分けて、体系的に解説されています。この本を読めば、英語の読み方にまつわるモヤモヤがスッキリ晴れること間違いありません。上記の「サイレントe」についての説明もこの本を参考にさせていただきました。 英語のスペルの75%をカバーするというフォニックス。これは言い換えればフォニックスのルールにあてはまらない英単語が25%も残っているということ。しかもその「例外的な」発音の英単語は、非常によく使われる重要単語が多いのです。
 

サイトワード/中学レベルの英文がすらすら読めない人は要チェック!

Beginning Sight Words
Beginning Sight Words(School Zone)
about, each, have, many, other, the, these, were, which, yes……

これらの英単語は、私が子どものために買った「Beginning Sight Words」というカードに載っている単語です。

これらの単語は超基本とも言える頻出英単語で、絶対におさえておきたいものばかり。子どもたちにも、真っ先に読めるようになってもらいたい単語類なのですが、機能的な語や抽象概念が多いためイラストで説明しにくく、発音もフォニックスのルールにあてはまりにくいのです。

そこで、このような重要単語は理屈抜きで丸暗記させましょうということになったのです。目で見てすぐ分かるということからサイトワード(Sight Words)と呼ばれたり、頻出語という意味で「High Frequency Words」などと呼ばれています。

サイトワードは1948年にエドワード・ドルチという人がまとめた「Dolch Sight Words」という英単語リストが有名です。a, I, this, if, only といった、英文に欠かすことのできない220個単語が含まれています。

日本人の大人の学習者なら知っている超頻出単語ばかりのはずですが、意外に発音や意味があいまいなものがあるのではないでしょうか。中学の教科書レベルの英文がスラスラ読めない人は、もしかするとこのような重要単語がキチンと理解できていないかもしれません。

「Dolch Sight Words」リストは5段階レベルに分かれています。本来子ども向けなので、幼稚園~小3までの5段階となっていますが、大人の皆さんはすべてのレベルの単語をチェックし、発音できるのか、意味や働きは理解できているのか一度調べてみることをおすすめします。

Dolch Sight Words(英語サイト)

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