名湯熊の湯温泉を、木造浴室で存分に漫喫!

熊の湯温泉
熊の湯温泉の熱い源泉が満たされた木造浴室。名湯を存分に堪能するに相応しい落ち着いた風情が嬉しい。

熊の湯温泉
露天風呂はやや温め。熱い内湯を堪能する合間に、気分転換を兼ねて浸かることが出来る。
熊の湯温泉の素晴らしさを端的に示しているのが、日本有数の硫化水素イオンの含有量です。しかし、名湯の本当の素晴らしさは単なる数値ではなく、お湯の質にこそ現れるものです。

熊の湯温泉が素晴らしいのは、単に硫黄が強くて圧倒されるだけでなく、アルカリ性の泉質によって、むしろ硫黄がアルカリの背後に隠れて、その硫黄の数値からは考えられない程、穏やかで優しく、高貴な香りに昇華している所が素晴らしいのです。このことを、ガイドは硫黄がアルカリに「封じ込められている」と表現しています。

いかに強い硫黄が封じ込められていたか、思い知るのは温泉から帰ってからです。翌日会社で、自分の体から硫黄が香っているのに気付き、嬉しくなってしまいます。これは、皮膚は通常は弱酸性なので、時間の経過とともに硫黄が解き放たれるからです。

ただし、こうしたことは温泉の香りに非常に敏感な、一部の温泉好きだけが気付くことなので、会社の人に迷惑になることはありません。温泉好きの密かな楽しみなのです。

一層風情を増す、夜の大浴場

熊の湯温泉
夜の大浴場は暖色系の照明で、木造浴室特有の優しい雰囲気に包まれ、一番のお勧め。

熊の湯温泉
360度、レトロな風情が嬉しい。浴室から脱衣場が見えると、セキュリティー上の安心感もある。
熊の湯温泉は美しい緑色の湯の色が印象的です。そして、日によって、緑透明の日もあれば、緑白濁の日もあります。これは、源泉自体の調子もあるでしょうが、気温や加水の量、入浴者の人数との関係もあると思います。

白いのは温泉成分の析出ですので、緑透明よりも、緑白濁の方がお湯が濃厚な気がして、嬉しいと思っていました。しかし、6月に行った時は、緑透明だったのですが、日帰り入浴時の経験も含め、過去最高に素晴らしい湯の状態であったと確信しました。熊の湯の特徴である、奥ゆかしく高貴な硫黄臭の質が、一層素晴らしかったのです。

他の温泉でも、湧いた直後は透明で、湯が劣化して来ると濁って来る温泉があります。今回の経験から熊の湯温泉においても、緑透明の時は劣化する暇が無い程フレッシュな状態なのだと確信しました。緑透明の時はラッキーだと考えて、お湯を一層深く観察してみて頂きたいと思います。

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