月燈庵など 由布院温泉名湯と風情の宿三選

ゆふいん月燈庵など、風情の良い宿を厳選しました！由布院温泉に数あるお宿の中から、泉質良好な名湯の宿を紹介するシリーズの一回目。今回は由布院温泉らしさを感じる風情と、良好な湯を兼ね備えた宿を紹介します。

シリーズの二回目、「庄屋の館など 由布院温泉の泉質極上宿三選」も、合わせて参照願います。

なお、湯布院は以前の町の名前です。それに対して、由布院温泉は昔からの温泉の名前。最近の合併で湯布院町は由布市になりましたので、今後は温泉名の由布院も違和感がなくなると思います。

一方、駅やICなど以前の町の名前が由来しているものは湯布院のままです。「湯布院御三家ティールーム対決！」のように、有名観光地としての地名を意図する場合は、当サイトでも湯布院と表記します。

ゆふいん月燈庵でバリ島風の緑の渓谷に癒される！名苑と名水の宿 梅園は由布岳の麓で気分も雄大！…2page由布院 草庵秋桜は、徒歩観光に極めて便利！…3page

ゆふいん月燈庵でバリ島風の緑の渓谷に癒される！

開放感のあるテラスを一目見た瞬間からリゾート気分！ゆふいん月燈庵

ゆふいん月燈庵で最初に向かう建物は、フロントやロビー、ラウンジバーのある管理棟。温泉に行くには、そこから裏のテラスに出ます。純和風の管理棟から一歩踏み出すと、リゾート気分満点の開放感のあるテラスが突如出現して、ちょっとビックリ。遠くに由布岳を望み、本当に由布院らしい宿に来た実感がこみあげて来て、嬉しくなってしまいました。


屋根付きの道と渓谷沿いの道が選べる。

テラスの左手から、さらに奥に進みます。いったい、どんな施設がこの先にあるのか影も形も見えません。遠いのか近いのかも分かりません。初めてここを通る時に、このように期待と不安が交錯するのも計算のうちでしょう。二度目からは気分転換するのに丁度良い距離であると分かるに違いありません。


リゾートの全景が姿を見せる。その雄大さに息を呑む。

写真では分かり難いのですが、正面のずっと奥には高速道路の鉄橋が見えます。また、左手の円錐状の丘は、県道50号線から下って来る道の斜面です。そうした人工の景色が周囲の景色に違和感なく溶け込んでいる、このリゾートの全景が見えた瞬間は本当に感動しました。


渓谷を挟んで開発されたリゾート。

渓谷の両側を開発し、つり橋を渡す構造はバリのリゾートを思わせます。しかし、妙にアジア風にせずに、純日本風の風情を貫くことで、何故か由布院らしいと感じるのが不思議です。中央の大きな建物が浴室棟、その奥には全室露天風呂付きの離れが点在しています。


基本に忠実なシンプルな内湯は掛け流しの湯が好印象。

内湯は純和風の風情で至ってシンプルな造り。十分な深さの湯船に温泉がただ掛け流しになっている。その単純な事実、基本に忠実であることが、いかに快適かを改めて教えてくれます。温泉としても一流であることが良く分かり、気に入ってしまいました。



決して絶景ではない。むしろ下の田んぼを望む山里の風情も漂う露天。この緑に囲まれた静かな環境にこそ、一流の癒しがある。


露天からは遠くに由布岳も望むことが出来ます。しかし、そうした絶景に頼り切ってしまっては、悪天候で山が見えなくなってしまうと、急につまらなくなる恐れがあります。ここでは、むしろ周囲の緑に囲まれた印象を最大限生かそうとしているのを感じ、いい雰囲気です。

露天の下は田んぼになっていて、バリ島の名物棚田を連想してしまいます。バリ島風の緑の渓谷に終始癒される環境が魅力。もちろん、この心地よさはバリ島に行ったことが無い人でも、十分に理解することが出来るものです。周囲のありのままの自然を十分に感じ取り、「対話した」と表現出来る程楽しめる。一流の癒しをもたらす露天風呂に、温泉好きなら大満足出来ます。

■交通アクセス情報
• ゆふいん月燈庵
• 住所 大分県由布市湯布院町川上295-2
• 電話 0977-28-8801
• 日帰り入浴 12:00～14:00 500円
• 大分空港から車で約1時間
• Yahoo!地図(地図にはありませんが、左側のオレンジ色の県道50号線からループ状に下る道があり、看板が出ています。)
→次ページ以降、由布院温泉の名湯をさらに二軒紹介します！＞＞＞