世界3大がっかり名所・世界遺産とは?
楽しみにしていた海外旅行。でも実際に行くと「こんなもの?」と落胆した経験もあるだろう。世界で最も期待を裏切る名所ということで、「世界3大がっかり」なるものがある。諸説あるが、一般的にはシンガポールのマーライオン(シンガポール)、コペンハーゲンの人魚姫像(デンマーク)、ブリュッセルの小便小僧(ベルギー)がそれだ。
よく耳にする評価は、「近所の公園にあるものと一緒」。小さいし、素材がすごいわけでも、特別な場所に置かれているわけでもない。小便小僧は公園のものより小さかったりするし、人魚姫の背景は工場。マーライオンはあらゆるがっかりにノミネートされるほど悪評が高いからか、いまでは複数のマーライオンがあって、もはやどこが名所なのかもよくわからない。
なお、世界3大がっかりには、他にシドニーのオペラハウス(オーストラリア)やローマのトレビの泉に真実の口(イタリア)、ライン川のローレライ(ドイツ)等が入ることもある。
世界3大がっかり名所については「思わず「がっかり」してしまう世界遺産&観光名所」で詳しく紹介している。
世界遺産……実はがっかりスポットが多い?
「世界遺産にはがっかりが多い」というセリフもよく耳にする。世界遺産は見た目で選んでいるわけではないのでさもありなんだが、その一例をあげてみよう。まず、オーストラリアはシドニーのオペラハウス。「近づくと白いタイルが汚い」「あれ以上の現代建築は日本にもたくさんある」「中が普通」との評価が多い。オペラハウスのあるシドニー港自体は世界3大美港に選ばれるほどなのだけれど。
続いて、トルコのパムッカレ。まっ白な石灰棚に流れる天然温泉で有名だが、温泉と言いながら入るこはできない。以前は水着で入れたが、現在は一部で足湯が許されているのみ。石灰棚の上にホテルが見えていたり、思ったより小さかったりすることも原因だろう。
そして、ペルーのナスカの地上絵。セスナで上空から眺めるのだが、結構高度があるので思ったより小さく見えるし、上手な絵でもないので知識がないと何がなんだかわからない。セスナが旋回を繰り返し、酔う人も多い。
最後に中国の九寨溝(きゅうさいこう)。ここは敷地のほとんどが立ち入り禁止なので、観光用の歩道をたどることになる。中国人にも大人気の観光地で、ハイシーズンの混雑は大変なもの。美しい写真が撮影可能なサイドでは、列への割り込みや、撮影による通行妨害のため、怒号が飛び交っていたりする。
世界遺産や名所でがっかりしないために……
がっかりというのは現実と期待のギャップから引き起こされる感情。事前にがっかり具合を知ることが一つの解決法だろう。もう一つの解決法は、その名所の背景を知ること。特に世界遺産には必ずそこに至る壮大なドラマがあるはずなので、感受性に自信がない人は事前に登録理由などを調べていくことをオススメする。
最後に、個人的にではあるけれど最もがっかりしない世界遺産を紹介しよう。ブラジルとアルゼンチン両国で世界遺産となったイグアスの滝! これはすごすぎです。