日本の世界遺産登録、今後の予定

先の世界遺産候補地5件のうち、調整が必要な「百舌鳥・古市古墳群」を除き、4件については外務省を通してユネスコの世界遺産委員会へこれらのリストを提出、その後正式に暫定リストに記載される予定だ。この5つの物件の他には現在以下の9件が暫定リストに記載されている。ちなみに、自然遺産は小笠原諸島のみ。

石舞台古墳
「飛鳥・藤原 -古代日本の宮都と遺跡群-」に含まれている石舞台古墳。
・古都鎌倉の寺院・神社
・彦根城
・平泉-浄土思想を基調とする文化的景観
・飛鳥・藤原 -古代日本の宮都と遺跡群-
・富岡製糸場と絹産業遺産群 -日本産業革命の原点-
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産
・富士山
・小笠原諸島
・国立西洋美術館本館

暫定リスト記載の物件のうち、準備が整ったものからユネスコに推薦し、世界遺産委員会で登録の可否が審議される。ただし、現在原則1か国について1年に文化遺産1件、自然遺産1件までの推薦しか認められていない。

国立西洋美術館本館
東京上野の国立西洋美術館本館。
国立西洋美術館本館は、中心となったフランスに加えてスイス、ドイツ、ベルギー、アルゼンチン、日本の6か国共同推薦で、「ル・コルビュジエの建築と都市計画」に含まれる22作品のひとつとしてすでに推薦済みだ。これについては2009年夏の第33回世界遺産委員会で結論が出る。

文化庁としては2008年7月の第32回世界遺産委員会で落選(登録延期)してしまった「平泉-浄土思想を基調とする文化的景観」を優先する予定で、できれば2011年にも再挑戦したいとのこと。

国立西洋美術館本館を除く残り13件の暫定リスト記載物件(予定を含む)のうち、文化遺産が12件を占める。毎年世界遺産になったとしても、すべてを世界遺産にするには最低あと12年かかる計算になる。

2006年、2007年と自治体からの立候補を募ってきた文化庁だが、今後しばらくは立候補を募らない予定。一応は今回選から漏れた立候補地27件も準備が整ったら暫定リスト入りを検討するとはしているものの、当分の間、新しい世界遺産候補はこの14件に絞られそうだ。