芸術の都ウィーンでセクシーに

ベルヴェデーレ宮殿

オイゲン公の夏の離宮として建てられた、美しい眺め=ベルヴェデーレ宮殿。後にマリア・テレジアが買い取り、膨大な美術品を収蔵した

ヨーロッパの芸術と思想、哲学の巨匠たちが一堂に会し、一時代を築いたハプスブルク家の帝都ウィーン。ウィーンは人間の喜びと悲しみが最大限に花開いたセクシーな魅力にあふれた街だ。

今回はオーストリアの世界遺産「ウィーン歴史地区」を解説する。

とても簡単街歩き! 世界遺産「ウィーン歴史地区」

ヴォティーフ教会

メキシコ皇帝マクシミリアン3世建立のヴォティーフ教会 ©牧哲雄

リンクを走る路面電車

リンクを走る路面電車

ウィーンはハプスブルク家がこの地に落ち着いた13世紀頃から城塞都市として繁栄した。19世紀、フランツ・ヨーゼフ1世は内側の城壁を取り払って「リンク・シュトラーセ」と呼ばれる環状道路を設置し、新しい都市造りを進めた。1周5kmほどのこのリンクの内側が、世界遺産「ウィーン歴史地区」だ。

 
アンカー時計

ウィーン名物、アンカー時計

現在リンクには路面電車が走っており、環状線であるこの電車に乗れば約20~30分で1周できる。見所はリンク内部と周辺なので、ここを街歩きすればOKだ。ウィーン歴史地区の見所を一気に紹介しよう。

■リンク南西部:王宮周辺
ウィーン最大の見所は王宮ホーフブルク。ハプスブルク家の宮殿群で、皇帝居館、シシィ博物館、王宮礼拝堂、新王宮など数多くの部屋が公開されている。リンクを挟んで反対側は美術館や博物館が集まったミュージアム・クオーターだ。

 

■リンク西部:国会議事堂~ヴォティーフ教会
国会議事堂

オーストリア国会議事堂。民主主義の故郷アテネのアクロポリスを模して19世紀に建てられた ©牧哲雄

王宮から北へ向かうとフォルクス庭園、国会議事堂、ブルク劇場、市庁舎、ウィーン大学、ヴォティーフ教会が順番に現れる。中世の建物が多く、多種多様な建築物様式を見ることができる。

■リンク北東部:郵便貯金局~市立公園
疲れたらウィーン市民の憩いの場となってい市立公園でひと休み。ここにはシューベルトやブルックナーなど数多くの立像がある。公園の北にあるのが郵便貯金局で、オットー・ワーグナーのモダン建築だ。

 

■リンク南東部:ベルヴェデーレ宮殿~国立オペラ座
国立オペラ座

世界三大オペラ座に挙げられる国立オペラ座 ©牧哲雄

クリムトやシーレのコレクションで有名なベルヴェデーレ宮殿はオーストリア美術館として公開されている。ここから北にはカール教会、カールスプラッツ駅舎、楽友協会、国立オペラ座と歴史ある建物が並んでいる。

■リンク中央部:シュテファン寺院周辺
ウィーンのシンボルであるシュテファン寺院やゴシック建築のペーター教会、アンカー時計、ユーゲントシュティール(アール・ヌーボー)が楽しいエンゲル薬局など様々な時代の建物を見ることができる。