クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディンへの道
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カラット・サラディンの城壁。壁の下部を見ると断崖をうまく利用しているのがよくわかる ©牧哲雄
シリアの玄関口は首都ダマスカス。直行便はないので西アジアやヨーロッパの諸都市を経由する。格安航空券で10万円前後、ツアーは7日間25万円前後から。
■周辺の世界遺産と国内の移動
シリアには「古都ダマスカス」「古代都市ボスラ」「パルミラの遺跡」「古都アレッポ」「クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディン」「シリア北部の古代村落群」の6つの世界遺産があり、ツアーではこの多くを回ることができる。また、レバノンやヨルダンにも入りやすいので、死海やペトラを訪ねるルートなど、様々なコースが考えられる。
クラック・デ・シュバリエの起点は一般的にはハマという街。ダマスカスからハマまでバスで3時間。ハマからクラック・デ・シュバリエは途中ホムスという街を経由して1時間半前後。アレッポやダマスカスから日帰りで行くこともできる。
カラット・サラディンの起点は一般的にはラタキアになる。ラタキアはアレッポから2時間半程度の場所にある。カラット・サラディンはラタキアから車で30分ほど。ツアーやタクシーなどならクラック・デ・シュバリエとカラット・サラディンを1日で見て回ることも十分可能。
クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディンのベストシーズン
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緑に萌えるカラット・サラディン ©牧哲雄
雨の心配はほとんどない。いつ行っても楽しめるとは思うが、ベストシーズンはやはり花の咲く3~5月の春。死海で泳ぎたい人は夏がいいかもしれない。
世界遺産基本データ&リンク
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要衝をおさえ、山々の峰に築城されたカラット・サラディンからの眺め。遠くに見えるのはダム湖 ©牧哲雄
登録名称:クラック・デ・シュバリエとカラット・サラディン
Crac des Chevaliers and Qal’at Salah El-Din
国名:シリア・アラブ共和国
登録年と登録基準:2006年、文化遺産(ii)(iv)
【関連記事&サイト】
- 古都アレッポ/シリア
- パルミラの遺跡/シリア
- Ministry of Tourism - Syria(シリア政府観光局。アラビア語、イタリア語、英語、中国語、フランス語)