世界遺産/世界遺産関連情報

ライフ・リスト:死ぬまでに見たい28景 前編(3ページ目)

『スミソニアン・マガジン』が08年1月号で発表した「ライフ・リスト」。ここには死ぬまでに旅すべき28の絶景がリストされており、そのほとんどが世界遺産で占められている。このリストを一挙公開!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

工学上の偉業 Feats of Engineering

人類が誕生してから現在に至るまでに造り出された建造物で、工学的にもっとも偉大だと思われる4件が選出されている。誰もが知るほど有名な教科書級の大建造物ばかりだが、見た目のインパクトという点ではやはり万里の長城とピラミッドが群を抜いている。ただ、本当に美しいのはなんといってもタージ・マハルだし、人類のロマンという意味ではイースター島の右に出る遺跡はない。

ギザのピラミッド
ギザのピラミッド ©牧哲雄
■ギザのピラミッド(エジプト)
いわずと知れたエジプトのピラミッド。特にギザにある三大ピラミッドは唯一現存する世界七不思議のひとつで、いまだその目的も建造方法もわかっていない。世界遺産にはメンカウラー王、カフラー王、クフ王の三大ピラミッドだけでなく、ダハシュールにかけてのピラミッド群の多くが登録されている。
[世界遺産名:メンフィスとその墓地遺跡――ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯、1979、文化遺産(i)(iii)(iv)]
ピラミッドで4500年のミステリーに浸る

タージ・マハル
タージ・マハル
■タージ・マハル(インド)
世界でもっとも美しい墓碑のひとつ。ムガール皇帝シャー・ジャハーンが亡き妻に贈った愛のシンボルとしても有名だ。シンメトリーで構成された白大理石の建物全体がすばらしいのはもちろん、宝石を植物や文字の形にくり抜いて大理石にはめ込んだ象嵌細工が息をのむほど美しい。世界遺産。
[世界遺産名:タージ・マハル、1983、文化遺産(i)]
王妃に贈る純白の恋 タージ・マハル

モアイ
アフ・ナウナウのモアイ ©牧哲雄
■イースター島(チリ)
周囲千数百kmにわたって陸地がない太平洋の孤島イースター。この小さな島には最大高さ20m、重さ200tものモアイが900体以上もあることから、様々な伝説が生み出された。モアイの建造法やその意図は謎ながら、島全体が飢え、大戦争を経て文明が失われていったことがわかっている。世界遺産。
[世界遺産名:ラパ・ヌイ国立公園、1995、文化遺産(i)(iii)(v)]
モアイと夕陽を眺めよう! ラパ・ヌイ国立公園

万里の長城
八達嶺 ©牧哲雄
■万里の長城(中国)
建築期間は秦から明代にかけての約2,000年。すでに失われてしまった長城も含めると、一説では総延長は地球の円周を超える50,000km。人類史上最大のビッグ・プロジェクトが万里の長城だ。特に北京近郊に残る万里の長城はケタ外れに大きく、かつては「宇宙から見える唯一の人工建造物」と言われた。世界遺産。
[世界遺産名:万里の長城、1987、文化遺産(i)(ii)(iii)(iv)(vi)]
史上最大の人工建築物 万里の長城

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