世界遺産/世界遺産関連情報

GWは世界遺産に出かけよう! 花の日本編(3ページ目)

GW、日本の世界遺産が花に包まれる! 桜の花びら敷き詰められる日光の社寺、合掌造りの間で咲き乱れる白川郷のミズバショウ、藤の香り漂う平等院や春日大社など、今年のGWは世界遺産で大自然の神秘に触れよう!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

屋久島(鹿児島県)

屋久島のガジュマル
枝や木根が複雑に絡み合った屋久島のガジュマル。※写真はクリックで拡大
自然遺産である屋久島は、九州最高峰である宮之浦岳 (1,936 m)とその周辺の、杉をはじめとする多様な植物相が有名だ。しかし、多様な動物が暮らす島としても知られ、特にウミガメの産卵地としては日本有数で、例年4月頃から9月頃まで観察期を迎える。

ウミガメの生態は完全にはわかっていないが、この時期に日本の屋久島や小笠原諸島にやってきて、5~8月の産卵期に砂浜に卵を産む。巣からかえった小亀たちは海に戻って数千~数万キロとも言われる長い旅に出る。一説ではオセアニアやアメリカ・メキシコ岸にまで泳いでいくらしい。そして、十分に成長した後、自分の生まれた海岸に戻り、産卵をすると言われている。

GW前後、もちろん山では無数の花が咲き乱れる。4~5月にはシャクナゲ、ハイビスカス、ブーゲンビリア、テッポウユリなどが開花し、まさに春爛漫。

【関連サイト】
  • 屋久島観光協会


  • 小笠原諸島(東京都)

    サンゴの産卵風景
    海の神秘、サンゴの産卵の様子。天の川に迷い込んだよう。©クラブノア母島 ※写真はクリックで拡大
    こちらも平泉同様、世界遺産暫定リスト記載の物件。日本よりもむしろ海外で有名で、世界各地からダイバーが小笠原の海を訪れる。私が出会ったアメリカ人ダイバーは、「世界でもっとも偉大な海」として、小笠原をあげていた。

    4~8月、小笠原でもウミガメが産卵期を迎える。体重100kg以上にもなるアオウミガメは、なんと一度に100以上の卵を産む。しかし、親になることができる亀はわずか数千分の1と言われている。

    5~9月はサンゴの産卵の季節でもある。サンゴは1年のある時期、満月の数日後の大潮の日に産卵し、海中をピンクの卵で埋め尽くす。ダイバーなら誰もが憧れるイベントで、産卵が行われる夜、ナイト・ダイビングで観察する。

    世界遺産に抱かれながら大自然の神秘を見る。今年のGWは国内の世界遺産でこんなぜいたくな旅はいかが?

    【関連サイト】
  • 小笠原村(小笠原村ののオフィシャル・サイト)
  • クラブノア母島(ダイビング以外にもトレッキングなど多彩なアトラクションを用意!)


  • 【GW関連記事】
  • GWは世界遺産に出かけよう! 海外旅行編


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