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GWは世界遺産に出かけよう! 花の日本編(2ページ目)

GW、日本の世界遺産が花に包まれる! 桜の花びら敷き詰められる日光の社寺、合掌造りの間で咲き乱れる白川郷のミズバショウ、藤の香り漂う平等院や春日大社など、今年のGWは世界遺産で大自然の神秘に触れよう!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県)

白川郷
色とりどりのスミレと合掌造りの家。梅や桜やミズバショウ以外にもたくさんの野花が家々を飾る。※写真はクリックで拡大
白川郷や五箇山でもGW前後に桜が開花・満開を迎える。合掌造りの集落に舞い降りる桜の花びらがとても美しい。

この辺りで特に有名な桜といったら、上白川郷と呼ばれる荘川(しょうかわ)町の荘川桜。御母衣(みぼろ)ダム湖畔にたたずむ樹齢450年とも言われる巨大な2本の桜は、特に夜ライトアップされた姿が美しい。例年GWには開花~満開となる。ちなみに国道158号線沿いの道の駅内には天然温泉「ひだ荘川温泉 桜香の湯」なんてのもある。

この頃の白川郷・五箇山でもうひとつ見ごろを迎えるのがミズバショウ。有名なのはひるがの高原や大窪池のミズバショウだ。湿地帯に咲く純白の花がとても可憐。白川郷や五箇山の水場にも生えているので探してみよう。ミズバショウの開花は4月下旬~5月初旬。

【関連サイト】
  • 白川村ホームページ(白川村のオフィシャル・サイト)
  • 飛騨荘川観光協会ホームページ(荘川についてはこちら)


  • 古都京都の文化財(京都府・滋賀県)

    平等院のノダフジ
    白や藤色が美しい平等院のノダフジ。同じ時期にツツジも見ごろを迎える。©山本澄雄 ※写真はクリックで拡大
    GW前後、京都や奈良で見ごろを迎えるのがフジ。京都でフジと言えば、やはり世界遺産にも登録されている平等院だ。もともと平等院は藤原道長の別荘だった宇治殿を、藤原頼通が寺として改築してはじまった。藤原氏の家紋がフジで、以来フジが平等院のシンボルとなっている。

    こちらのフジは樹齢250年とも言われるノダフジ。4つある20m四方のフジ棚から、紫や白の花が1m以上も垂れ下がっている姿は見事。フジは例年4月下旬から5月初旬に満開を迎える。

    GWをすぎてしまうが、やはり世界遺産登録されている賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)では、5月15日に京都三大祭のひとつである葵祭(あおいまつり)が開催される。平安貴族に扮した500名以上の古典行列が賀茂御祖神社から賀茂別雷神社へ向かう姿は典雅のひとこと。

    【関連サイト】
  • ようこそ平等院へ(平等院オフィシャル・サイト)


  • 古都奈良の文化財(奈良県)

    春日大社のフジ
    砂ずりのフジと春日大社。敷地内のフジだけで200本以上のフジがあると言われる。©長崎一則 ※写真はクリックで拡大
    京都同様、フジは奈良でもこの時期見ごろを迎える。特に有名なのがやはり世界遺産である春日大社のフジ。春日大社も藤原氏ゆかりの建物で、社紋もフジだ。

    有名なのは樹齢700年とも言われるフジで、その花が地面をするほど垂れ下がることから「砂ずりのフジ」と呼ばれている。また、神苑の「フジの園」には20種以上のフジがあり、甘い香りのなか、藤色や白、ピンクと、色とりどりのフジを鑑賞できる。例年、いずれもGW前後に見ごろを迎える。

    また世界遺産であり、特別天然記念物でかつ国の名勝でもある春日山原生林では、独特の香りを発する完全に野生のフジが楽しめる。

    【関連サイト】
  • 春日大社(春日大社のオフィシャル・サイト)


  • 日本の自然遺産でウミガメやサンゴを見る旅は次のページへ。


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