春には少し遅い気がするけれど、春をもっとも感じさせる「山」ではむしろGWがピーク。桜にフジにツツジにミズバショウ……GW、多くの世界遺産が花に包まれるのだ! 一方海ではウミガメが長い旅を経て日本の島々を訪れる。世界遺産で生命の神秘を見るなんて、なんという贅沢。
今回はGWならではの世界遺産旅、日本編をご紹介しよう。なお、海外旅行編はGWは世界遺産に出かけよう! 海外旅行編へ。
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平泉-浄土思想を基調とする文化的景観(岩手県)
桜が美しい中尊寺の弁財天堂。梅もほぼ同時に咲くため、両方楽しめることもある。※写真はクリックで拡大 |
平泉の桜は全国的に有名で、かつては吉野山の千本桜(こちらも世界遺産。見ごろは4月初~中旬)を上回るほどの規模だったという。桜の見ごろは4月中旬~5月上旬。桜の前は梅が、桜の後はツツジが見ごろとなる。
また、5月1~5日にかけて「春の藤原まつり」が開催される。特に5月3日の「源義経公東下り」では、藤原秀衝が源義経を迎え入れる様子が再現される。
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日光の社寺(栃木県)
世界遺産を可憐に彩る日光山輪王寺、三仏堂前の金剛桜。国指定の特別天然記念物。©日光山輪王寺 ※写真はクリックで拡大 |
また、世界遺産である日光山輪王寺の三仏堂前には、樹齢500年以上とも言われる、日本でもっとも有名なヤマザクラのひとつ「金剛桜」がある。こちらも例年GW前後がピークで、世界遺産の荘厳な空気に神秘的な彩りを与えてくれる。
仮にGW前に日光街道桜並木や金剛桜が満開を迎えてしまっても大丈夫。標高が高い中禅寺湖や鬼怒川などではさらに遅れて開花するため、5月中旬までどこかで満開が楽しめるはずだ。また、4月下旬から6月にかけてツツジの季節になる。何種類ものツツジが順番に開花するため、こちらもこの時期いつでも楽しめる。
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