面接では何が行われる?
受験生向けに桜蔭・女子学院がグループ面接を行い、雙葉が個人面接を行います。桜蔭の場合、面接官2名に対し受験生5名で、約3分間に「志望理由」や「将来の夢」などの質問項目が全員に聞かれます。女子学院も桜蔭同様の人数で、約10分間に「志望理由」「受験準備以外でがんばったこと」など、比較的じっくり質問されます。また女子学院では、数枚の絵から1枚を選んでストーリーをつくり発表する、数枚の写真から1枚を選んでコマーシャルを考えて発表し、ほかの人のコマーシャルの感想も述べるなど、グループでの発表やディスカッション形式も取り入れられています。雙葉の個人面接は面接官2名に対し、約3分間に「家族で大事にしていること・家族でだれといちばん話をするか」など家族の触れ合いや家族の話題などを中心に質問されることが多いようです。なお3校とも時事ニュースへの関心も問われるので、準備が必要。
グループ面接では他の受験生の意見に引きずられない自分のオリジナル意見を述べられることがベター。個人面接では質問の意図に短く的確に応えられるコミュニケーション能力が必要となります。
さらに桜蔭の場合、保護者面接(面接官2名対保護者1名。時間は3~5分)があります。「志望理由」や「家庭の教育方針」について聞かれるようです。この保護者面接の出来不出来によってお子さまの合否に影響を及ぼすことはないかと思われますが、軽い気持ちで出願してほしくないという桜蔭側の思惑がうかがえます。
要するに学校側は入試や面接を通じて求める生徒像・家庭像についてシグナルを発信しているということです。特に面接を入試項目に課す場合、受験生側の心の負担にはなるので、必然的に第一志望のお子さん、ご家庭が受験する可能性が高くなることを想定している学校側の意図が伝わります。
以上、お子さまの性格や特性に照らし合わせた学校選びが重要であることは、男子御三家・女子御三家ともに共通しています。ご両親がお子さんの適性を考え、手助けしながらともに進めてください。
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