松本の地図
今回の行き先は【長野】
戦国時代の天守が残る松本城
北海道から九州まで日本各地に存在する城。城の大きさや、歩んできた歴史の深浅など様々な違いはありますが、それぞれ地域のシンボルや観光名所として多くの人々に親しまれていますね。

今回は、日本各地に存在するたくさんの城の中から、信州の名城と呼ばれる松本城をご紹介します。

大きなお濠に囲まれた美しい天守閣は、日本国内では数少なくなった江戸時代以前の天守であり、さらに国宝にも指定されている貴重な城なのですよ。

4つしかない国宝指定の城の一つです

松本城(1)
南側から眺める松本城。国宝に指定されている城は、松本城を含めて全国に4つしかありません(2001年4月撮影)
松本城Yahoo! 地図情報)は、長野県第2の都市、松本市にあります。松本城が造られたのは戦国時代で、徳川家康と豊臣秀吉の双方に仕えた石川数正とその子である石川康長が、1593年に天守閣やお濠を造り上げました。

松本城(2)
松本城公園の入口にある「国宝 松本城天守」の石碑(2001年4月撮影)
松本藩の城として江戸時代には城下町が形成され、多くの人が行き来することで町は賑わいます。そんな町の歴史を見守ってきた松本城ですが、明治維新後は廃城令による解体の危機や長い歳月による傷みで天守そのものが傾くなどの危機に見舞われてしまいました。

しかし、どれもすべて地元の人たちの熱意で乗り越えたため、築城当時からの美しい姿を現代まで残すことができました。1936年(昭和11年)には、国宝に指定されています。

ちなみに日本国内にある城の中で、明治以前に造られた城で現存しているのは、弘前城(青森県)高知城など12の城しかありません。さらにその12の城の中で国宝に指定されているのは、姫路城(兵庫県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)と松本城の4つの城のみです。まさに貴重な存在と言えるでしょう。

松本城(3)
東側から眺めた松本城。「烏城」の別名を持ちます(2001年4月撮影)
日本の城はどちらかというと屋根瓦以外の部分が白く見えるのですが、松本城は全体に黒っぽく見えるため、他の城とは異なる印象を受けます。その外観から「烏城(からすじょう)」という別名も持ちます。

松本城の周囲は松本城公園として整備されていて、地元の方々や観光客の憩いの場となっています。春は公園内のあちこちで桜が咲き、お花見の名所としても人気が高いですね。

天守から眺める風景も素晴らしい!

松本城天守閣からの眺め
松本城の天守閣からの眺め。手前の赤い橋は「埋の橋」。奥には雪を抱いた北アルプスの山々が見えます(2001年4月撮影)
松本城は、素晴らしい建築美ゆえにお濠の周囲や下から天守閣を眺めるだけでも素敵な風景を楽しめますが、ガイドからのお薦めは天守閣へ登ってみること。

天守閣の上からは、ゆったりと水をたたえた周囲のお濠と松本市内を360度見渡すことができますし、晴れていて見通しがよければ、西の方向に標高3,000メートルクラスの山々が連なる北アルプス連峰を望むことができますよ。きっと忘れられない風景の一つになるでしょう。


5重6階の天守閣が美しい松本城をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。数多くの歴史を見てきた松本城に出かけてみて、新たな旅の思い出を紡いでみて下さい。

松本城へのアプローチ

新宿から松本を結ぶ特急「スーパーあずさ」
新宿から松本を結ぶ特急「スーパーあずさ」
  • 地図:Yahoo! 地図情報
  • 公共交通機関の場合
    <鉄道>
    新宿から特急「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」に乗車して松本駅下車。
    松本駅から松本電鉄バス タウンスニーカー北コースに乗車し、松本城黒門バス停で下車。

    <高速バス>
    新宿より中央道高速バスで松本バスターミナルへ。
    バスターミナル北バス停より、松本電鉄バス タウンスニーカー北コースに乗車し、松本城黒門バス停で下車。

  • 車の場合
    中央自動車道 松本インターチェンジから国道158号線を松本市内方面に進む。
    中央2交差点を左折して大名通りを進むと松本城の正面に出ます。
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