観光スポットが集まっている生口島
因島と生口島を結ぶ生口橋。全長790mある斜長橋というタイプの橋です。 |
しまなみ海道の生口島北インターチェンジと生口島南インターチェンジの間は、未開通区間として長らく一般道で連絡していましたが、2006年4月に生口島道路として開通、尾道・因島方面から今治方面へ島内をスルーすることが可能になりました。でも生口島は、しまなみ海道が結ぶ島々でも観光スポットがたくさん集まる島。時間が許せば通り過ぎずに立ち寄った方が良い所です。
生口島で賑わっている場所は、本州から芸予諸島へのフェリー、高速船が発着する瀬戸田港の周辺です。生口島に入ったら、しまなみ海道を降りて島を一周する道路に入り瀬戸田へ向かいましょう。
「西日光」との呼び声も高い耕三寺
耕三寺の山門。中には日光東照宮の陽明門の図面を元に作り上げた孝養門など貴重な建物がたくさんあります。 |
境内に作られた建造物は、日本国内にある国宝級のものを手本として建てられたものばかりです。中でも孝養門は、日光東照宮の陽明門の図面を文部省(当時)から借り受けて作ったもの。本家の陽明門と肩を並べるほど豪華な建築であることから、耕三寺はいつしか「西日光」と呼ばれるようになりました。
日本の古き建造物が集まった耕三寺の奥には、芸術活動の一環としてイタリアの大理石を使った庭園「未来心の丘」が作られています。真っ白い大理石で作られた庭園の中に数々の彫刻が配置されていて、高台から見下ろす瀬戸内の青い海を見ると、ここはいったいどこ?と思ってしまう不思議な場所でもあります。
しまなみ海道を絵で楽しめる平山郁夫美術館
瀬戸田出身の日本画家、平山郁夫氏の作品を集めた平山郁夫美術館。「しまなみ海道五十三次」の作品は見どころです。 |
発表されている数々の日本画と共に、しまなみ海道の開通を記念して描き下ろされた「しまなみ海道五十三次」の作品が展示されています。ガイドも訪れた時に絵はがきを買い求めたのですが、美しい絵と共にしまなみ海道の風景を眺める上でのポイントがわかる貴重なものです。
海の幸に恵まれた瀬戸内海ですが、その中でも瀬戸田は蛸料理が有名です。「たこ天丼」や「たこめし」などいろいろありますので、食事の際に選んでみて下さいませ。
多々羅大橋の先は愛媛県
しまなみ海道がつないだ広島県側の尾道、向島、因島、生口島をご紹介してきましたが、これらの島々にあった町は平成の大合併により、2006年1月からすべて尾道市の行政区域となりました。これも橋が取り持った縁なのでしょうか。さて、しまなみ海道の次の橋は、生口島と大三島(おおみしま)を結ぶ多々羅大橋。これを渡るといよいよ愛媛県です。多々羅大橋から先は【愛媛編】にてご紹介します。
今回ご紹介した「瀬戸内しまなみ海道」(広島編)へのアプローチと関連サイトの情報は、次ページにまとめておきます。2006年、全区間の開通を果たした「瀬戸内しまなみ海道」にぜひ出かけてみて下さい!