しまなみ海道の地図
今回の行き先は、【広島】
全通したしまなみ海道を縦断!
本州と四国の間にかかる本四架橋の中で一番西に位置する尾道ー今治ルートは、瀬戸内海の多島美を楽しむ新しい観光ルート「瀬戸内しまなみ海道」という名前で親しまれています。1999年5月開通の時点では、生口島と大島の一部区間は未開通だったものの、この未開通区間も2006年4月に完成、高速道路として全通を果たしました。

その瀬戸内しまなみ海道の沿線には、名所・旧跡がずらりと揃っています。今回は全通を祝して、瀬戸内しまなみ海道沿線の名所・旧跡を、本州から四国に向けてご紹介します。見どころがいっぱいありますので、【広島編】、【愛媛編】の2回に分けてお送りします。
※画像は1999年8月、2002年4月に撮影したものです。

【広島編】
  • 1ページ …… 坂とお寺と映画の町、尾道と洋ランの島、向島
  • 2ページ …… 歴史の舞台に登場する村上水軍の本拠地、因島
  • 3ページ …… 西日光 耕三寺、平山郁夫美術館など、観光スポットが集まる生口島
  • 4ページ …… 瀬戸内しまなみ海道(広島県側)へのアプローチ、関連サイトの情報
    【愛媛編】もあわせてご覧下さい。

    尾道:坂とお寺と映画の町

    千光寺山から眺める尾道水道
    千光寺山から眺める尾道水道。尾道水道にかかるのが、しまなみ海道の新尾道大橋で、尾道の市街地と向島を結んでいます。
    まずはしまなみ海道の広島側の起点である尾道から。

    尾道(Yahoo! 地図情報)は、瀬戸内海のちょうど真ん中に位置する天然の良港として平安時代から栄えた街です。港が繁栄すると共にたくさんの寺社が作られて現代に残り、独特の雰囲気を醸し出しています。

    尾道の古刹の一つ、千光寺(せんこうじ)は、尾道市街のバックに控える千光寺山の山頂近くにあり、真っ赤な本堂と除夜の鐘として知られる梵鐘「驚音楼(きょうおんろう)」を持つ開基1200年のお寺。ここからは尾道水道を通る船と、対岸の向島がはっきり見え、しまなみ海道の最初の橋、新尾道大橋もはっきりと見ることができます。

    たくさんのお寺と坂が織りなす尾道の風景は数々の文人たちのお気に入りとなり、『暗夜行路』を書いた志賀直哉や、『放浪記』を書いた林芙美子などが尾道に居を構えました。千光寺山には、これら文人たちの作品を彫り込んだ碑をめぐる「文学のこみち」もあり、観光コースにもなっています。

    御袖天満宮
    御袖(みそで)天満宮。映画『転校生』で階段から転げ落ちて男女が入れ替わってしまった、あの場所です。
    また尾道は、尾道出身の大林宣彦氏がメガホンを取る映画のロケ地として良く使われることで知られています。

    たとえば、尾道三部作の『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』、新尾道三部作の『ふたり』、『あした』、『あの、夏の日』と多数あり、観光客向けにロケ地めぐりのマップまで出来ているほどです。

    尾道を訪れる時には、尾道を舞台にした映画を見て予習しておくのも旅の楽しさが深まりますね。

    尾道と渡船でつながる洋ランの島、向島

    向島・映画『あした』ロケセット
    向島にある映画『あした』で登場した「浜の待合所」。ロケセットをそのまま使って今はバスの待合所として使われています。
    尾道を出発して、尾道水道にかかる全長546mの新尾道大橋を渡り、向島(むかいしま、Yahoo! 地図情報)へ。向島は尾道水道をはさんで尾道の対岸にある島で洋ランの栽培地として知られています。

    尾道との間には5航路の渡船が運行されています。頻繁に運行していて5分もあれば対岸に着いてしまうので、いつもたくさんの方が利用されています。その中の一つ、尾道渡船で渡った向島の兼吉地区(Yahoo! 地図情報)には、映画『あした』のロケで使われた「浜の待合所」の建物がバスの待合所として残されていました。

    バスの待合所には映画で使われた「呼子浜港」の看板が残っていたり、架空の島「御調(みつぎ)島」の案内がそのまま置いてあったりします。映画の世界に引き込まれてしまいそうですね。

    続いては、数々の歴史の舞台に登場する村上水軍の本拠地、因島に行きましょう。次ページに続きます。