綿業会館見学ツアー
モダンでシックな「大大阪」の息吹が感じられる談話室。あまりの美しさに息を呑みます。 |
有名なタイルタペストリー。まるで綿織物のように清水焼窯変タイルが天井高くまで敷き詰められています。 |
特別室です。談話室や会議室に比べると小ぶりな部屋ですが、それだけに引き締まった格調の高さを感じます。 |
名寄帳です。岡田啓介、芦田均、鳩山一郎といった日本の歴代首相の名前がズラリと並んでいました。 |
会議室です。こちらは古代ローマ帝政時代の美術に影響を受けたフランスのアンピール・スタイルとか。各部屋ごとに様式が変わっていて西洋建築史の教科書のようです。 |
アンモナイトが入った大理石の床石。普通の大理石でも凄いのに化石入り。数寄を極めています。 |
ちなみに綿業会館も戦災にあったのですが大阪大空襲であたり一面が焼け野原になる中で、綿業会館だけは窓ガラス1枚、カーテン1枚の軽微な被害で済みました。これは窓の開口部にフランス製の耐火ワイヤーガラスを使用していたからで、ただ内装や調度品に贅を凝らしただけではなく、近代ビルとしていかに優れた居住性、機能性を有していたかの証明でもあります。建築から70年以上経つのに、いまだに社交クラブとして現役で使用されているという事実からもそれは明らかでしょう。
今回ガイドが参加したのは「ハッピーアペリティフ」公開ツアーでしたが、じつは毎月第4土曜日に完全予約制で見学ツアーを開催しています。大阪旅行のさいにぜひ一度はご鑑賞を! |
ハッピーアペリティフは年に1度の催しですが、館内見学ツアーは月に1度は開催されていますので、素晴らしき「大大阪」の時代をぜひとも体験してみてください。
綿業会館だけではありません。
モダンでレトロな大阪観光スポット「三休橋筋」
ハッピーアペリティフにも出店していた「Four de h(フール・ドゥ・アッシュ)」のパン。三休橋筋にある有名フランスパン屋さんです。 |
老舗の蕎麦屋や鰻屋、日本料理屋があれば、小粋なカフェ&バーやフレンチ、イタリアンなどが並んでいて、ストリートを歩くだけでも楽しい気分になれます。綿業会館の見学のあとにはぜひともストリート散策に出てください。モダン大阪の奥深さに触れることが出来ますよ。
<DATA>
■社団法人日本綿業倶楽部「綿業会館」館内見学ツアー
○住所:大阪市中央区備後町2-5-8
○日時:毎月第3土曜日
○料金:第1部(11:00~)見学・昼食つき 2500円
第2部(14:30~)見学のみ 500円
※各部定員35名
○アクセス:大阪市営地下鉄「本町」駅より徒歩約5分
○地図:Yahoo!地図情報
○お問合せ:06-6231-4881(代)
○HP:綿業会館