毎月21日、22日は「大師会」「太子会」
大阪・四天王寺にお参りして縁日を楽しみましょう

さる3月22日。その日は春季彼岸会(お彼岸)の真っ最中でしたが、四天王寺(大阪市天王寺区)で開催されている縁日(蚤の市、骨董市、門前市)を取材してきました。
四天王寺の金堂と五重塔。聖徳太子が593年に建立した日本仏法最初の官寺(公的な寺)です。世界遺産登録の法隆寺(607年建立)よりも古い由緒を持つ名刹です。
この四天王寺縁日は、正式には「大師会」「太子会」と呼ばれるもので、弘法大師の命日(21日)と聖徳太子の命日(22日)にあわせて毎月、開催されています。

関西で開かれる縁日といえば京都・東寺の弘法市(毎月21日)、京都・北野天満宮の天神市(毎月25日)などが有名ですが、大阪・四天王寺の縁日も江戸時代から盛んになって優に300年以上は続くという歴史あるもの。境内には日常品、骨董品、アンティーク、食べ物屋といった屋台が500店舗以上も並び、たくさんの参詣客で大賑わいします。それではさっそく現地取材レポートをどうぞ。

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極楽浄土の聖地・四天王寺の西門を巡る

四天王寺は仏教なのに神道の象徴たる鳥居があるのは奇異に感じますが、これは「神仏習合」の名残りで「和を以て尊し」という聖徳太子の教えの象徴ともいえます。
JR、大阪市営地下鉄「天王寺駅」から北に向って徒歩15分。まずたどり着くのが四天王寺の入口・石鳥居(鎌倉時代1294年建立。日本三鳥居の一つ。国指定重要文化財)と西門(極楽門とも呼ばれます)です。

巨大な西門(極楽門)。高齢者の方や家族連れが多いですが、隣接する四天王寺中学、四天王寺高等学校の学生などもひっきりなしに参拝していくのが印象的です。
現代では周囲を巨大ビル群に覆われている四天王寺ですが、古代、中世には西門からは広大無辺の難波津(瀬戸内海)が一望でき、とくに難波津に溶け込んでいく夕陽は極楽浄土(西方浄土)の象徴とされました(実際に西門から石鳥居を眺めると、春秋のお彼岸には石鳥居の中央に夕陽が収まるように造られています)。

四天王寺界隈には「夕陽丘」という美しい地名も存在しますが、この四天王寺の西門と石鳥居は「日本の夕陽100選」にも選ばれている隠れた夕陽の名所スポットであり、大阪庶民信仰の聖地です。

 
そんな歴史ある西門前参道ですが縁日には数多くの屋台が出て参拝客を大いに楽しませてくれます。「身代わりひょうたん」「老眼鏡」「かたやき」「つるし柿」といった他の縁日ではなかなか見られない渋いチョイスの屋台が立ち並びますが、中には小さいお子さん、お孫さんを目当てにしたオモチャの屋台なども出ていて侮れません。

あまり強く廻すと、指が巻き込まれたりするのでご注意を。
いろんな屋台を巡りながら西門に到達すると、なにやら門前で車輪のようなものを廻す参拝客の姿が見えます。これは「転法輪」といって、お釈迦さまの教えが色んなものに転じて伝わっていくことの象徴です。ありがたい功徳が得られるそうですので四天王寺を参拝するさいは、この転法輪を軽く右に廻して合掌してからお参りしましょう。

さて次ページでは四天王寺境内でガイドが見かけた「食べ物屋台」をご紹介していきます。

1p 極楽浄土の聖地・四天王寺の西門を巡る
2p 四天王寺縁日で食べ物屋台を巡る
3p 定番屋台からディープなおもしろ屋台まで