第5位 ハイデルベルク城
古城街道沿いにあるハイデルベルクは、ドイツ最古の大学を持つ歴史ある町。その情緒ある町並みは、日本人観光客にも大変人気があります。ネッカー川とカール・テオドール橋、そして川の向こうにはハイデルベルク城が見える |
小高い山の上には、半ば廃墟状態のハイデルベルク城が立っています。町を流れるネッカー川対岸の丘の上には、「哲学者の道」という散歩にピッタリの小道。そこからは、山の中に立つハイデルベルク城、ネッカー川、カール・テオドール橋が織り成す、まるで絵に描いたような美しい景色が望めます。
町の広場から見上げたハイデルベルク城 |
17世紀に起こった30年戦争で、ハイデルベルク城は初めて破壊されます。戦後再建されますが、まもなく起こったプファルツ継承戦争でフランス軍により再び破壊。その後カール・テオドール選帝侯が再建を試みますが、その工事中、落雷でまたしても破壊(1764年)。以後、ハイデルベルク城が完全に再建されることは二度とありませんでした。
しかし1810年より、あるフランス人の風景画家がこの廃城の保護を開始します。それ以来ずっと、“ハイデルベルクの美しい廃城”の姿が保存され続けてきました。崩れたまま残されている古城というのは、何とも言えずロマンチック。幾度となく破壊された城の運命、というのが感じられるからでしょうか? また、お城から見下ろす町の景色も素晴らしいものです。
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第4位 ツェレの木組み建築
可愛らしい木組みの家がずらりと並ぶツェレの町 |
ドイツでは、あちこちで可愛らしい木組み建築を見ることができます。でも、北ドイツにあるツェレのものは中でも特別。旧市街全体が、見事に木組みの家で埋め尽くされているのです。ツェレの市街地は第二次世界大戦でほとんど被害を受けなかったため、今でも町には約500もの木組み家屋が残っています。町はどの道を歩いてもひたすら木組み。これだけ徹底して木組み建築が連なっている風景というのは本当に素晴らしく、感激してしまいます。
ツェレの町で最も立派な木組みの家「ホッペナーハウス」 (C)NobbiP(Wikipediaより) ※写真はクリックで拡大 |
約500ある木組み家屋の中で最も美しく立派だと言われているのは、「ホッペナーハウス(Hoppener Haus)」という1532年建築の家。各階の境目に施された、凝った彫刻が見事です。この彫刻は、上の階にいくほどシンプルになっていきます。
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