9月22日、ドイツの公共放送ZDFの番組で、視聴者投票による「ドイツ人が好きな観光名所ベスト50」が発表されました。普段、外国人の立場から観光地としてのドイツを観察しているガイドにとって、ドイツ人自身が好きな場所を知るというのはとても興味深いものでした。それでは早速順位を見ていきましょう!

ドイツ人が好きな観光名所No.1は「ケルン大聖堂」

第1位 「ケルン大聖堂」
ケルン大聖堂
世界遺産のケルン大聖堂を誇りに思っているドイツ人は多いよう © Kölner Dom
ケルンはライン河沿いにあるドイツ第4の都市。その中央駅の脇にそびえ立つ、世界遺産の「大聖堂」が見事1位に輝きました。塔の高さは157m。目の前に立つと、誰もがその大きさに圧倒されます。このゴシック様式の大聖堂は13世紀に建築が開始され、完成までに600年以上もかかりました。

第2位 ベルリンの「ブランデンブルク門」
ブランデンブルク門
ドイツのシンボル「ブランデンブルク門」
戦後は“東西分裂の象徴”、1989年の壁崩壊以降は“東西ドイツ統一の象徴”となった「ブランデンブルク門」は、ベルリン観光のハイライト。この門の前では大きなイベントがよく行われるため(サッカーW杯のファン・フェスト会場もここでした)、観光客だけでなく、ベルリン市民・ドイツ国民の注目が常に集まる場所。「ブランデンブルク門が1位だと思っていた」と言う、番組のゲストが多くいました。

第3位 ルターの町ヴィッテンベルクの「城教会」
城教会
ルターゆかりの町、ヴィッテンベルクの「城教会」
正式名称が「ルターの町ヴィッテンベルク」という、ドイツ東部のザクセン・アンハルト州にある町。1517年、ここの「城教会(Schlosskirche)」の扉にマルティン・ルターが「95か条の論題」(免罪符に対する抗議書)を張ったことから、宗教改革運動が始まりました。この教会は、1996年より世界遺産に登録されています。

日本人の私たちが気になるあの場所の順位は……?

ノイシュヴァンシュタイン城
日本人観光客の間では人気No.1?の「ノイシュヴァンシュタイン城」© Bayerische Schlösserverwaltung
日本人がドイツの観光名所といってすぐに思い浮かべるのは、やはりノイシュヴァンシュタイン城でしょうか? このとってもロマンティックなお城、ドイツ人のランキングでは18位でした。番組の紹介では、「日本で最も有名なドイツの場所」とのコメントも(笑)。

ミュンヘンの大ビアホール、ホーフブロイハウスは7位。同じくミュンヘンのビール祭りオクトーバーフェストは37位。さらにミュンヘンからはイギリス庭園も27位にランクインしていました。

ドイツ最大のハンブルク港は8位。海の少ないドイツでは、港という存在は特別なものなのですね。

ここ数年、日本からのツアーも多く訪れているニュルンベルククリスマス市は20位。日本人だったら絶対に選ぶであろう「ローテンブルク」は、ランキングには入っていませんでした。

その他の日本人がよく知っている場所では、ポツダムのサンスーシー宮殿(36位)、ライプツィヒにあるバッハゆかりのトーマス教会(46位)、ベルリンの世界遺産、博物館島(48位)などが選ばれていました。


誰も知らない町「Tann」が上位にランクイン

ドイツ中央部にある小さな町「タン(Tann)」がなぜか14位にランクイン。番組のゲストもこの町のことは誰も知らず、「Tannってどこにあるの?? Tannに何があるの??」と興味津々。この人口約4,800人の小さな町には、特に有名な観光スポットはありません。にも関わらず上位を獲得したのは、町長さんが町民に精力的に投票を呼びかけたから。Tannを少しでも有名にしたいという思いからイベントを開催し、広場に集まった町民たちが一つになって「上位を狙おう!」と意気込んで投票したそうです。その映像が紹介されていましたが、みんなで楽しそうに町を盛り上げる様子はとても微笑ましいものでした。

こういった運動も反映されるのが、このランキングの特徴でもあり、普通のガイドブックとは大きく異なるところですね。

ランキングの全リストは、次のページで。みなさんの好きな場所は入っているでしょうか??