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家庭菜園に使う土 ~ その種類と使用法

ホームセンターの土売り場で、様々な種類の土を前にして、「自分は一体、どんな土をどれくらい使えば良いのか?」と、悩んだことはありませんか?ここでは、それぞれの土の意味と特徴、使い方について解説します。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

ホームセンターに行くと、「培養土」・「赤玉土」・「腐葉土」など、実に様々な土が売られていますね。この売り場を前にして、「自分は一体、どんな土をどれくらい使えば良いのか?」と、悩んだことはありませんか?

これは、家庭菜園をはじめると、誰にでもわきあがる疑問のひとつではないでしょうか?

それぞれの土の意味と特徴、そして、使い方を理解しておけば、自分の菜園にとって必要なものがわかったり、古くなったプランターの土を再生して使ったりすることができるようになります。

それでは、早速、土の名前と解説をはじめましょう。

培養土とは?

「培養土」とは、あらかじめブレンドされた土のことで、最近は、単なる園芸用にとどまらず「ブルーベリーの土」・「パンジーの土」など、品種ごとに適した物理性と肥料分に調整された商品が、売り出されています。この場合、化成肥料などが使われていることもありますので、気になる方は、袋の表示をしっかりとチェックする必要があります。

基本的な培養土の作り方を知れば、自分で作物に合わせてブレンドすることができ、安心・安全な土で野菜づくりを楽しむことができるようになります。また、古くなってしまった鉢の土に、土壌改良材を加えることで、再び使用することができるようになるなど、応用の範囲が広がります。

ベースになる土


■黒土・・・関東ローム層の表層で、関東地方に普通にみられる黒色の土のこと。有機質に富み、水保ち・肥持ちが良いので、作物の生育に適しています。培養土の基本用土として使われます。

■赤土・・・主に関東地方に分布する、火山灰土壌の表層から30センチほど下層の部分の土。自然の山に入った時、フカフカな表層の下の部分にある土を想像していただくとわかりやすいかと思います。これも、培養土の基本用土として用いられます。

■赤玉土・・・赤土を粒径ごとにふるい分けたもの。大抵、「大粒」・「中粒」・「小粒」という3タイプが売られています。水はけが良いため、コンテナの下層に使ったり、培養土に混ぜたりして使います。

■鹿沼土・・・主に、栃木県鹿沼市周辺の関東ローム層の下から採取される土。赤玉土と似たような性質を持ちますが、酸性が強いのが特徴。

主な土壌改良材


■腐葉土・・・広葉樹の落ち葉を発酵させたもの。通気性・保水性の改善やマルチング材として使います。
良質なたい肥
良質なたい肥
■たい肥・・・落ち葉やわら、牛ふん・馬ふんなどを充分に発酵させたもの。生ゴミや落ち葉などで自作することも可能です。「肥」という文字が付いていますが、肥料分はそれほどなく、腐葉土と同様、通気性や保水性を良くするために用います。

有機物が発酵する最中は、熱やガスを発し、植物の根を傷めてしまうことがあります。自作されている方は、完全に発酵してから使用するように、また、購入の際には、「完熟」のものを選ぶようにしてください。


■ピートモス・・・湿地の水苔が堆積して腐熟したもの。これも、主に、通気性・保水性の改良材として用いられています。また、元々の性質は酸性なので、酸性を好むブルーベリーなどを育てる際に使用したりもします。

通常の土壌改良材として使う場合は、「酸度調整済み」のものを、土を酸性に改良したい場合は、「酸度調整済み」の表記のないものを選ぶようにしましょう。

炭とくん炭
左:炭 右:くん炭
■炭・くん炭・・・多孔質の炭は、土の中の空気を適度に保ち、保水・排水性を改良するとともに、微生物の住みかにもなります。くん炭は、もみ殻を蒸し焼きにして炭状にしたもので、炭と同様の働きをします。


◆土壌改良の方法については、こちらをチェック!
家庭菜園をはじめよう!肥料・土づくり

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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