グリーンカーテンはゴーヤだけじゃない、5種類のツル植物を紹介
5種類のグリーンカーテンをご紹介!
今後、ますます注目が集まることが予想される緑のカーテン。カーテン状に育つツル植物は、ゴーヤ以外にもいろいろあります。毎年緑のカーテンをされている方も、これからはじめる方も、用途や効果に合わせて、植物の種類を選んでみてはいかがでしょうか? ガイドおすすめの5種類のツル植物をピックアップして紹介していきます。
<目次>
【ヘチマ】グリーンカーテンでしっかりと日陰をつくりたいなら一番!
ツル植物の中でも特に生育が旺盛なのが、ヘチマです。うまく育てば、約3ヵ月で5m以上の高さまで到達することも可能です。また、ヘチマは葉が大きく、折り重なるように生えるので、しっかりと影がつくられます。しかし、葉が大きいだけでなく茎も太いので、マンションのベランダなどの狭いスペースに たくさん植えすぎると、うっとうしくなってしまう可能性もあります。
幅60cmくらいのプランターに2本程度のヘチマを植え、うまく枝分かれするように誘引していけば、幅1m以上の緑のカーテンに仕立てることが可能です。日中、あまり日が入らなくてもOKな部屋や、日光を確実に遮りたい場合なら、断然、ヘチマがおすすめです。
【ゴーヤ】日光を柔らかく遮るグリーンカーテンに
冒頭にも書いた通り、緑のカーテンといえばゴーヤというほど、これまで沖縄以外ではなじみのなかった野菜が、ここ数年で全国的にメジャーな野菜となりました。写真で見るとわかるように、ゴーヤの葉は、切れ込みが深く、明るいグリーンをしているので、日光をやわらかく遮ってくれる効果があります。また、茎が細く、風が吹くとやわらかい葉が揺れるので、ヘチマなどに比べて室内も明るめで、窓辺を涼しげに演出してくれます。果実を収穫して、ゴーヤーチャンプルーなどにして、食べる楽しみも提供してくれますね。
ただ、ゴーヤを育てるうえで注意していただきたいのが、「連作障害」です。「連作障害」とは、同じ畑で、同じ野菜を毎年連続して栽培したときに、極端に生育が悪くなったり、病気になったりしやすくなる現象のことで、ゴーヤはとくにその現象が出やすい作物なのです。
農家の方は、「輪作」といって、作付する場所をずらす方法でその障害を防いでいるのですが、ゴーヤの場合、最低3年間は同じ場所で作らない方が良いとされています。ですので、プランターで育てていた方で、次の年も育てる際は、必ずプランターの土を交換すること。そして、地植えで育てていた方は、同じ場所には植えないことが重要です。
【キュウリ】ヘチマとゴーヤの中間の暗さ
ゴーヤでは明るすぎるし、ヘチマでは暗すぎるという方におすすめするのは、キュウリです。もともと、インド原産の植物なので暑さに強いですし、夏が旬の野菜ですから、毎日のように収穫することができます。独特の苦みがるゴーヤよりも、毎日食べても飽きないというのも魅力ですね。
キュウリの詳しい育て方については、「キュウリの育て方」をご覧ください。
【ヨルガオ】香りの良いグリーンカーテンに
なんといっても香りがおすすめ!ヨルガオ
アサガオも日本の夏らしい風情がありますが、日が昇ると花が萎れてしまうので、早起きが苦手な方にとっては、ちょっと残念な気がしませんか?
夕涼みに外に出ると、ヨルガオの香りがほのかに漂ってくるといのも、なかなか風情があって良いものです。
【クレマチス】花を通年楽しめるグリーンカーテン
様々な品種があるクレマチス(写真は’プリンス・ダイアナ’という品種)
クレマチスとは、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物で、世界中に300種類程度の原種が存在しているといわれています。「テッセン」という植物を耳にしたことがある方も多いと思いますが、これは、クレマチスの品種の一つで、中国原産の原種です。
世界中で人気のある植物で、品種改良も盛んに行われており、様々な色や咲き方、性質がありますので、好みや環境に合わせて選ぶことができます。一年を通して緑の葉がついている「常緑」タイプと、冬になると葉を落としてしまう「落葉」タイプがあり、また、一年間に3回程度花を咲かせてくれるタイプや、冬に花を咲かせるタイプなども選ぶことができます。
どの品種も「多年草」といって、何年も生育し、徐々に大きくなっていく性質のものですので、2年から3年計画で時間をかけて緑のカーテンを大きくしていく楽しみもありますね。
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