キュウリは初心者でも簡単に育てられます。キュウリ本来のみずみずしさを味わうには、もぎたてが一番ですので、身近なところで育てられる家庭菜園におすすめの作物です。

また、プランターでも育てられるので、ツル状に伸びていく性質を利用して、緑のカーテンとして利用することもできます。
   

キュウリ栽培方法1.スケジュール

※種からはじめる場合は、地温が充分に上がる4月中旬以降からはじめます。

※種からはじめる場合は、地温が充分に上がる4月中旬以降からはじめます

キュウリは1本の苗でも充分な収穫量が得られるので、初心者の方やそれほど収穫が必要ない方は、苗から始めることをおすすめします。苗は病気に強い「接ぎ木苗」を選びましょう。

これは、病気に強く根を張る力が強いカボチャの性質を利用して、カボチャの台木にキュウリの品種を接いだもので、現在市場に出回っているキュウリの9割は、接ぎ木苗から生産されたものだといわれています。
 

キュウリ栽培方法2.準備するもの

地植えの場合は、土壌改良材として完熟たい肥や牛ふん、元肥として油かすや鶏ふんを用意します(参照:「肥料の種類と使い方」)。プランターに植える場合は、菜園用プランターという大型のプランターに2株か、10号鉢(直径約30cm)の鉢に1株植えつけるようにします。

キュウリは、根の張りが弱かったり肥料が不足したりすると実が曲がりやすくなりますが、植え付け前に元肥を充分に施しておけば、追肥はほとんど必要ありません。プランターで栽培する場合、土は通常の培養土でOKですが、これに元肥として油かすか鶏ふんなどを混ぜます。

植え付け直後からツルが伸び始めるので、2mくらいの支柱を左右から交差するように立てておきます。プランターや鉢植えの場合でも、地植えと同様に支柱が必要です。
 

キュウリ栽培方法3.手入れ方法

実は巨大化する前に収穫するのがポイント!

実は巨大化する前に収穫するのがポイント!

植え付けの際はビニールポットから苗をそうっとはずし、根を傷めないように植え付けます。根鉢の周囲に土を戻したら、土の間から空気を押し出すようなつもりで、水をたっぷり与えます。

つるが伸び始めたら、麻紐などで適宜結束しながら、支柱に誘引していきます。はじめは、親づるをしっかりと育てるため、下から5節目までのわき芽はすべて摘み取ります。また、雄花・雌花とも、1mくらいの高さになるまではすべて摘み取るようにすると、株の勢いが良くなります。親づるの6節目以上にから伸びた枝(小づる)は、根元から本葉2枚を残して、その先を摘芯していきます。

実は、雌花が枯れた直後くらいが、収穫の目安です。それ以上に実を大きくしようとしてしまうと、あっという間に巨大化して味が落ち、株自体も弱ってきてしまいます。キュウリは、最盛期には、1日で数cmも伸びるほど実の生長が早いので、毎日こまめに観察して、収穫の適期を見逃さないようにしましょう。
 

キュウリ栽培方法4.病害虫対策

梅雨時期には、「べと病」や「うどんこ病」が発生する場合があります。べと病は、葉脈に囲まれた多角形の淡黄褐色の班が発生し、その葉の裏にすす状のカビを生じる病気です。土の菌が雨によって跳ね返ることが原因となりやすいので、地植えの場合は土にマルチングをしておくと、ある程度防ぐことができます。

また、生長期の新芽にはアブラムシが発生しやすく、真夏の高温乾燥期になると、ハダニが発生しやすくなります。害虫は、見つけたらすぐに補殺することが無農薬栽培における最大の防御方法です。

植え付け時に健康な苗を選ぶこと、また良い土にしっかりと元肥を施して植えることが、病害虫防除の第一歩となります。生育期にはわき芽摘みや摘芯をきちんと行い、ひとつひとつの葉に日当たりや風通しを確保し、健康に育てることで病気や害虫を防ぐことができます。
 

キュウリは常に品種改良され続けている

ガイドは小学生の時の家庭科の授業で、「キュウリのへたの部分は切り落として使わない」という風に教わった記憶があります。かつて、キュウリはへたの部分が苦く、切り捨てていました。ここ20~30年で苦みの出にくい品種が出回るようになりました。
 
昔ながらの「地這い」キュウリ

昔ながらの「地這い」キュウリ

また、この記事でも、先ほどから、「支柱を立てて」と、縦に伸ばすように説明をしてきましたが、本来のキュウリは、地に這うようにして伸びていく性質のもの。支柱を立てて縦に伸びる品種が生み出されるようになると、その方が、実も曲がりにくく生産効率も良いということで、現在は、こちらの品種がすっかり主流になっています。

さらに、10年ほど前までは、表面に白い粉がふいたようになっているものを見かることがあったと思います。これは、「ブルーム」といって、水をはじき、果実を保護するために、キュウリ自らが発する物質です。このブルームの無いものの方が見栄えがするということで、最近は、「ブルームレス」の品種が主流となっています。

時代とともに、頻繁に品種改良が施されてきた歴史があるキュウリ。昔ながらの品種を探し出して、育ててみるのも、家庭菜園上級者におすすめです。

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