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バラと宿根草を組み合わせる

切り花のアレンジメントと同じように、庭でも、植物どうしの組み合わせをもっと意識してみませんか?花の代表格、バラを例にとって、魅力的な組み合わせや、おすすめの組み合わせなどを紹介していきます。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

日本では、ガーデニングが定着してきたといわれても、庭における植物どうしの組み合わせのことが、まだ、あまり意識されていないように感じます。

イギリスで見た魅力的な組み合わせ
イギリスで見かけた、魅力的な組み合わせの例。左のパープルに近いピンクのバラの足元に、パステルピンクのアイリス、奥には、濃いパープルのクレマティス、そして遠くには、薄いパープル系の花がつづく。
庭では、植物が主役ですから、ぞれぞれの植物が生き生きと美しく見えるように配置するのが基本です。それは、切り花のアレンジメントと同じで、「この色とこの色を合わせるとどうだろう?」とか、「この花の前に、この植物があると、より引き立つのではないか?」といったことを考えながら、試行錯誤を繰り返していく作業です。その組み合わせは、樹木と草花、樹木と樹木、草花と草花など、様々な形態の組み合わせがあると同時に、花の咲く時期、葉のある時期とない時期など、季節による変化もあるので、それこそ、無限にあるといっても間違いないでしょう。

そこで、今回は、花の代表格、バラを例にとって、魅力的な組み合わせや、おすすめの組み合わせなどを紹介していきたいと思います。

隣同士の花の色

バラとジギタリス

この写真は、ガイドが施工し、お施主様が毎日丹念に手入れをされているお庭の事例。奥にイングリッシュローズ系のピンクのバラ、その足元に白いレースフラワー、手前には濃いピンクのジギタリスと、足もとに銅色の葉をしたメギという組み合わせです。バラとジギタリスやバラとメギは、「定番の組み合わせ」といわれていますが、それは、ほぼ同時に花が咲いて、それが組み合わさると、より素敵な空間になるからということなのでしょう。

例えば、この空間で同じバラを使ったとしても、ジギタリスが濃いピンクでなく白だったら、もっと明るい空間に、また、白いレースフラワーが全体を覆っていたら、ふわ~とした幻想的な空間になります。いろいろな庭を見ていて、「いいな!」と思う空間があったら、それを参考にしながら、ご自分の好みに合わせて、草花の色とボリュームを調整してゆくとよいでしょう。

それでは、もう少しバラに近寄って、細かな組み合わせを見てみましょう。

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