春の七草
左上から時計回りに、セリ・ナズナ・ゴギョウ・スズナ・スズシロ・ホトケノザ・ハコベ |
昔は冬の季節には青野菜が不足していて、春が近づいたこの季節に野草を摘みにでかけてたのでしょう。
現代では、この七草がパックになったものや、籠に寄せ植えにされたものなどが売られていますが、せっかくなので、お正月の運動不足解消も兼ねて、この七草をさがしに出かけてみてはいかがでしょう?
「でも、こんな寒い日に野草が生えているの?」と思われる方もいらっしゃるはず。実は、旧暦の七草の日は、現代の暦では、2月の半ば頃。立春を過ぎ、そろそろ暖かくなりはじめる頃です。しかし、最近の都市近郊では、冬が冷え込む日が少なくなっているので、1月でも、雑草が芽を出している光景は、よく見かけるようになってきました。
春の七草を探すヒント
セリ科 1ヶ所に競り合って生えることから、「セリ」と呼ばれるようになった。
田んぼや湿地など、水のあるところに自生しています。
アブラナ科 ペンペン草のこと。以前は都市部でも空き地によく生えていて、ガイドも子どものころ、ペンペン鳴らせて遊んだ記憶がありますが、最近は、あまり見かけなくなってしまいました。川の土手など、日当たりの良い草地などで見つかる可能性大。
キク科 ハハコグサのこと。茎と葉は白い毛に覆われていて、やさしい印象があります。その先につぶつぶと見える黄色い花が咲くのですが、開花時期は4月の下旬頃なので、今の時期は、芽吹いたばかりの葉を手がかりに探してみましょう。
ホトケノザ キク科 タビラコのこと。田や畦などに自生し、葉が田の面に放射状に平らに広がることから「田平」子といわれています。小さなタンポポのようなイメージの草花です。
なでしこ科 ハコベのこと。これも、ナズナと同様、かつては空き地によく生えていました。小学生のとき、家の近所でたくさん摘んで、学校で飼っていたニワトリのために持っていったことを思い出します。日当たりの良い空き地に、這うようにして生えている白いかわいい花を探してみてください。
最後に、スズナはカブで、スズシロはダイコンのこと。このふたつは、残念ながら、畑へ行かないと見つからないと思いますが、畑の近くの直売所などで、今が旬のスズナとスズシロを手に入れてみるというのも、良いかもしれませんね。
【参考サイト】
・「季節の花300」
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