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プランツタグの素材とデザイン……おすすめの素材は?

植えた植物の名前を忘れてしまったことはありませんか? 植物の苗や球根を植えたあと、プランツタグ(樹名札)をつけていますか? タグをつけるときは、素材とデザインを揃えることをおすすめします。つけるならおしゃれにプランツタグを付けてみましょう。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

冬の休眠中の宿根草や球根類の目印にもプランツタグが役立つ!

プランツタグのおしゃれな付け方

プランツタグのおしゃれな付け方

皆さん、せっかく植えた植物の名前を忘れてしまったことはありませんか?
それから、植物の苗や球根を植えたあと、プランツタグ(=樹名札)をつけていますか?

植物の名前がわかれば、その植物の花が咲く時期や、手入れのしかたなどを知りたいとき、図鑑やネットですぐに調べることができます。また、プランツタグは、冬の間休眠するため、葉や茎が地上部から姿を消してしまう、宿根草や球根類の目印の役目も果たしてくれます。

そして、何よりも、その植物の名前を覚えることが、植物に愛着を持って接することの第一歩となると考えているので、ガイドが植栽をするお庭には、必ず、最後の仕上げとして、すべての品種にプランツタグをつけています。
   

プランツタグ、せっかくつけるなら素材とデザインを揃えておしゃれに

「いつも、プランツタグをつけている」という方の中には、苗を購入した際についていた札を、そのままつけているというケースが多いのではないでしょうか?
 
苗についているプランツタグ
苗につけられているタグは、デザインがまちまち。
苗についているタグには、たいてい、花のカラー写真や品種名、管理方法や開花時期などの情報が盛り込まれていて確かに便利なのですが、あれは、あくまでも売るときまでのもの。庭やプランターに様々な種類の植物を寄せ植えした際に、様々なデザインのタグが挿されてしまうと、せっかくの植え込みも、それだけで、まとまりのない感じになってしまいます。

また、色とりどりのカラー写真が並んでしまうことで、植物本来の色や形が引き立たなくなってしまうということも考えられます。
 
苗についているプランツタグ(裏)
裏に書いてある情報は、ファイリングなどの形でうまく活用して!
そして、紫外線や雨に晒されて、インクの色が次第に色あせ、読めなくなってしまうということもしばしば。ですので、苗についているタグは、資料としてファイルをしておくなどの方法で、あくまでも、別の形で活用されることをおススメします。
そして、せっかくつけるなら、素材とデザインの揃ったタグをつけることをおすすめします。
プランツタグはデザインを揃えて
植物よりも目立ちすぎない、シンプルなアルミ製のタグで統一された植栽。
 

様々な素材のプランツタグ

では、どのようなプランツタグを使えば良いのでしょうか?
様々なプランツタグ
 
現在、様々な素材・デザインのプランツタグが輸入され、ネットで手軽に購入することができます。写真は、イギリスのアンドリュ―グレース社製のタグで、左から、銅・アルミ・チークといった素材で作られているものです。デザインも、土に挿すタイプや、枝にぶら下げるタイプなど、様々なものが売り出されているので、タグをつけたい植物やスペースによって使い分けると良いでしょう。

それぞれの素材の特徴を簡単に説明しておくと、下記の通りです。
 

COPPERTAGS = 銅製のプランツタグ

coppertags
 
  • 柔らかい材質なので、ボールペンを強く押し付けるだけで、字の部分が凹み、簡単に書くことできる。
  • 風雨にさらされると、青銅色に変化してくる。
  • 銅には、ナメクジ避けの効果があるので、うまく使えば、その効果も期待できる。
 

ALITAGS = アルミ製のプランツタグ

alitags
 
  • アルミの艶のない灰色は、植物よりも目立ってしまう心配がない。
  • 専用のペンシルで書いた文字は、30年以上も消えないと、報告されている。
  • 文字を書き換えたいときは、消しゴムで消すことができる。
 

TEAKTAGS = チーク製のプランツタグ

teaktags
 
  • チークという木材でできているので、植物との馴染みが良い。
  • チーク製のベンチなどと同様に、風雨にさらされて、次第に、味わい深い銀灰色に変化してくる。
  • 専用のペンシルで書くと、何年もの耐久性があることが実証済み
  • ラベルを書き換えたいときは、サンドペーパーでこすると、簡単に消える。

ガイドは、アルミ製の一番シンプルな形のタグを愛用しています。
ガイド愛用のタグ
 
写真のように、和名と学名を併記し、シール用紙にプリントアウトしたものをタグに貼って仕上げています。本来は、手書きで作ったほうが、自然な雰囲気で、より植物になじみやすいと思うのですが、仕事では大抵、100種類以上の植物を扱うので、手書きでタグを作っていると、大変な労力になってしまうのです。
 

プラスティック製のプランツタグをおすすめしない理由

最後に、プラスティック製のタグをあまりおススメしない理由を書いておきましょう。プラスティックは、紫外線などの影響で、次第にもろくなって折れたり割れたりしてしまいます。また、油性ペンでしか書くことができないのですが、それも、次第に薄れてきてしまうという欠点があります。また、真っ白なプラスティックは、地面に挿すと土や植物の色となじまず、目立ちすぎてしまうと思うのです。

最近、プラスティックのタグでも、シンプルな形をしたものや、ベージュなどの土になじみやすい色をしたものを見かけるようになってきました。これらのものは、季節ごとに植え替える一年草など、あまり長期間タグを挿しておく必要のないものには、うまく活用することができると思います。

また、既製品を購入しなくても、好みの素材で、ご自分のガーデンに合った形の、オリジナルタグを手作りするのも良いものです。
デザインの揃ったプランツタグに付け替えるだけで、見違えるようにガーデンがすっきりとするはずです。きっと、また、新たな植栽のアイディアが沸いてくることでしょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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