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じっくりと楽しむ。冬の宿根草・球根類。(2ページ目)

冬の花壇といえば、パンジーやビオラなどを思い浮かべますが、植えっぱなしでも良い宿根草や球根でも、春になるとかわいい花を咲かせるものがあり、パンジーなどの一年草とは違った魅力を楽しむことができます。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

本当のクリスマスローズは?

ヘレボラス ニゲル
本当のクリスマスローズはこちら。ヘレボラス ニゲル
ところで、クリスマスローズは、学名をヘレボラス(Helleborus)といい、日本では、このヘレボラス属全てをクリスマスローズといっていますが、実は、本当にクリスマスローズといえるのは、1種類だけなのです。

それは、ヘレボラス ニゲル(Helleborus niger)という品種で、ヘラボラス属の中で、唯一12月に咲く品種です。ちなみに、最もポピュラーなヘレボラス オリエンタリス(Helleborus orientalis)は、キリスト教のレンテン節(復活祭までの30日間)に咲くことから、「レンテンローズ」と呼ばれています。


植えっぱなしでOK!の原種系球根

秋に植えて、春に花が終わったら掘り上げる春咲き球根。「花が終わってから、掘り上げるのが面倒。」とか、「掘り上げた球根を保存している間にカビを生やしてしまった。」なんていう方も多いかもしれません。

チューリップ クルシアナ
「えっ、これがチューリップ?」と草丈も花も小さいのが特徴の原種系のチューリップ
そこで、私がおすすめするのは、「原種系」の球根。例えば、球根植物の代表格チューリップの原種系の球根は、通常の品種ものの3分の1程度の大きさしかなく、生長すると10cm~20cmの茎に小さくてかわいらしい花をつけます。要するに、大きくて立派な花を咲かせるために、品種改良した球根は、その分、細菌に弱くなったりしていて、夏の暑い時期に土の中に入ったままだと、腐ってしまったりすることが多いということなんです。原種の植物というものは、元々、誰も掘り上げてくれませんから(当たり前ですが)、何年間も土の中で生きていける丈夫さを持っているというわけです。


とはいっても、「もう、球根を植える季節は過ぎてしまったし。」とあきらめている方、
これからの季節でも楽しめる方法があります。
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