洗顔料は「弱酸性」がいいの?
pHとは、酸性・アルカリ性の度合いを0~14の数字で示したもので、pH7のときが中性、それより大きいとアルカリ性、小さいと酸性です。肌を保護している皮脂膜(皮膚の表面)は弱酸性のpH5.5です。 |
最近、テレビや雑誌でよく聞く「弱酸性」とか「弱アルカリ性」という言葉。本来、お肌は弱酸性だから、同じ弱酸性で洗ってあげることが肌に優しいというのがうたい文句ですが、本当のところはどうなのでしょうか?
健康な人の肌のpH(ペーハー)は、測定する部分によって多少の違いはあるものの弱酸性です。肌が弱酸性の状態というのは雑菌や微生物が繁殖しにくい状態でもあります。逆に、肌表面が弱アルカリ性に傾くと、抵抗力を失い、トラブルを起こしやすい状態になってしまいます。そのため、洗顔料も化粧水も弱酸性がいいとされていますが、弱酸性または弱アルカリ性の洗顔料を使用しても、洗い流すときの水道水が中性ですので、流した後の肌は中性になります。その後、肌が本来持っている働きにより弱酸性に保たれるようになっています。
肌と同じだが汚れが落ちにくい弱酸性、肌とは違うが汚れが落ちやすい弱アルカリ性、それぞれ特徴がありますので、「弱酸性」にこだわらず、自分の肌の状態で使い分けることをおすすめします。
ちなみに泡立ちの面から言うと、日本の水は軟水のため弱アルカリ性の方が泡立ちはいいそうです。