明日からあなたも「永遠の旅人」に。ファーストステップのための基礎知識を、注意点を交えながらお伝えします。
欧州の資産哲学を学んで「永遠の旅人」になる
海外の証券会社窓口で直接株式・債券投資を申し出る日本人も多い |
500年もの歴史のなかで、親から子へ、代々引き継がれてきた欧州人の資産哲学には、これからの海外投資に、必要なエッセンスがぎっちり詰まっているといえるでしょう。
そもそも欧州では、南仏プロバンス地方や南西マラガあたりに別荘を持ち、パリやロンドンといった勤務地に近い都市圏にアパートも保有する、というひとを多く見受けます。
世界中の資産の3分の1が集中する、欧州ならではのライフスタイル。とりわけ、日本人がクロスボーダー化するその背景には、彼らの哲学が源になっているというのが、おわかりでしょう。
クロスボーダー化には職業も大きなポイントに
終身雇用に代表される日本型経営に変化が生じ、「転職」があたりまえになった近ごろの日本では、一生涯のあいだに、複数の職業経験を積むことも珍しくなくなりました。職業観も欧米並みに近づいた、という証拠でしょう。一般的に、クロスボーダー化しやすい職業のことを、ポータブル・オキュペーション(Portable Occupation、以下PO)と呼び、パソコンひとつ、身ひとつで、所得を得る職種に代表されます。
そもそも転職行動は、狩猟民族に例えられる欧米人の「動物的直感」が作用するともいわれていますから、ピンとくる職種があれば、チャレンジする決意も必要でしょう。
【ポータブル・オキュペーション(PO)に適した職種】
■著述業 ■作詞・作曲家 ■デザイナーなどのクリエーター系 ■通訳・翻訳業 ■画家・漫画家 ■プロスポーツ選手 ■投資家 ■年金生活者 ■(株の配当や家賃収入など)不労所得者 ■(特許、印税などの)知的財産所有権保持者 ■(医師、エンジニア、シェフなどの)特殊技能保持者
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