外為法の改正(1998年)により、海外での資産運用が原則自由となって以降、海外投資の勉強会やセミナーに多くのひとが足を運ぶようになりました。海外資産への投資の方法について、現地銀行口座開設と不動産直接投資に重きを置き、各国・地域別に特集をします。シリーズ第一弾は、北米への投資です。
明日からあなたも「永遠の旅人」に。ファーストステップのための基礎知識を、注意点を交えながらお伝えします。


欧州の資産哲学を学んで「永遠の旅人」になる

ニュースペーパー
海外の証券会社窓口で直接株式・債券投資を申し出る日本人も多い
近ごろ話題の「永遠の旅人」(Perpetual Traveler、以下PT)。合法的な租税回避を目的に、居住国を転々とすることをさし、欧州人の資産哲学が根源です。
500年もの歴史のなかで、親から子へ、代々引き継がれてきた欧州人の資産哲学には、これからの海外投資に、必要なエッセンスがぎっちり詰まっているといえるでしょう。

そもそも欧州では、南仏プロバンス地方や南西マラガあたりに別荘を持ち、パリやロンドンといった勤務地に近い都市圏にアパートも保有する、というひとを多く見受けます。
世界中の資産の3分の1が集中する、欧州ならではのライフスタイル。とりわけ、日本人がクロスボーダー化するその背景には、彼らの哲学が源になっているというのが、おわかりでしょう。

クロスボーダー化には職業も大きなポイントに

終身雇用に代表される日本型経営に変化が生じ、「転職」があたりまえになった近ごろの日本では、一生涯のあいだに、複数の職業経験を積むことも珍しくなくなりました。職業観も欧米並みに近づいた、という証拠でしょう。

一般的に、クロスボーダー化しやすい職業のことを、ポータブル・オキュペーション(Portable Occupation、以下PO)と呼び、パソコンひとつ、身ひとつで、所得を得る職種に代表されます。
そもそも転職行動は、狩猟民族に例えられる欧米人の「動物的直感」が作用するともいわれていますから、ピンとくる職種があれば、チャレンジする決意も必要でしょう。

【ポータブル・オキュペーション(PO)に適した職種】
■著述業 ■作詞・作曲家 ■デザイナーなどのクリエーター系 ■通訳・翻訳業 ■画家・漫画家 ■プロスポーツ選手 ■投資家 ■年金生活者 ■(株の配当や家賃収入など)不労所得者 ■(特許、印税などの)知的財産所有権保持者 ■(医師、エンジニア、シェフなどの)特殊技能保持者 
(参考:「億万長者だけが知っている雨の日の傘の借り方」オーレン・ロース著/講談社)

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