「ええ=Yes」という発想を捨てよう
You didn't order ~?にYes.と言ったら、注文したことになります |
■A 英語のYesとNoは通常、相手の言ったことではなく、自分の言うことに合わせます。例えば、こんな感じです。
You didn't order beer, did you?
―Yes, I ordered beer.
―No, I didn't order beer.
Yes, I didn't order beer.とはふつう言わないので、お客さんがYes.と言った瞬間に、相手はI ordered beer.(ビールを注文しました)と言おうとしているのだと思ってしまいます。
こういった間違いを防ぐにはまず、「ええ=Yes」という発想を捨ててしまうことです。日本語の「ええ」はあいづちとして頻繁に使われますが、英語の「Yes」は常に「はい、○○です」という意味を表すので、「同意したつもりはないのに同意していると思われた」ということになりかねません。
「それでは、なんと言えばいいんでしょう?」と思いますよね。上に書いた「Yes+肯定文」「No+否定文」という発想に慣れる前は、こんな言い方を使ってみましょう。
「はい(そうではありません)」と言いたいとき=Right.
Right.はネイティブが「ええ(そうですね)」とあいづちを打つときに使う、便利な言葉です。これは、相手の言ったことを「その通り」と認める言い方で、You don't ~?(~していませんね)と聞かれたとき、Right.と答えれば、「はい、していません」と伝えたことになります。
一方、ついうっかり「いいえ、そうです」と言ってしまいそうなときはどうすればいいでしょうか。そんなときも、こんな便利な言い方があります。
「いいえ(そうです)」と言いたいとき=I don't think so.
これは、「あなたの言っていることは違うと思う」という表現です。だから、You don't ~(~していませんね)と言われたとき、まずI don't think so.(そんなことはありません)と言い、続けてI ~(私は~します)のように言えば、話がうまくつながるのです。
それでは、この2つの表現を使ってうまく応答する方法を見ていきましょう。